いふside
あと18個位のパックとあなたの分を買えば終わりだ。
ホワイトデー前の週末、土曜日。
俺、ないこ、あにきの3人でバレンタインのお返しを買っていた。
名前が分かっている人数分、選び終わったないこに問われた。
ちょうど15個入りのお菓子を見つけたのでカゴに入れる。
これで人数ピッタリやな。
あにきの言うとうり、俺らのカゴの中身はお菓子だらけ。
これでもファミリーパックの物を沢山買っているから、凄く高い訳では無い。
そう。
バレンタインに貰ったチョコは全部貰った人をリスト化。
それで毎年お返しを渡している。
ないここいつ…知ってるやろ!!
俺、前々からずっと言ってた筈やけどなぁ…、
出来れば手作りしたい
今、一人暮らしやから料理は出来るんや。
やから簡単な物やったら作れると思う。
あにきはそう言うの得意やし、滅茶苦茶助かる。
うーん…ちょっと面白い物をあげたいんよな。
ちょうどその時、マシュマロと飴が視界に映った。
そう考えた時、ある考えが思いついた。
ないことあにきが、戸惑い気味にそう言う。
まあ、無理は無い。
俺が言った言葉は、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!