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第1話

𝕡𝕣𝕠𝕝𝕠𝕘𝕦𝕖
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2026/01/07 11:05 更新
いつなんて、覚えてないけど私は小さい頃から声が出せなかった。
嬉しくても、悲しくても声がでない。



私が自分の声を意識し始めたのは、
声を失った瞬間があったからじゃなかった。
最初は気のせいだと思ってた。
喉が詰まる日もあれば、そうでもない日もある。
声を出そうとしても、息だけが漏れる日が、少しずつ増えていった。



周りの大人は首を傾げた。



医者は難しい言葉を並べて、
「そのうち戻るかもしれません」と言った。
誰も、原因を知らなかった。
自分でさえも、まったくわからなかった。



ただ一つ分かったのは、
声を出そうとすると、みんながこちらを見ること。


心配そうな顔で、名前を呼ぶこと。


無理に答えなくていいよ、と言いながら、
それでも答えを待つこと。
その視線が、少しだけ、苦しかった。



だから私は、喋らなくなった。



喋れなくなった。


出ない声を追いかけるより、
黙っている方が、ずっと楽だった。



私は転校した。
何も事情を知らなくて、
ばかにされる方がマシだと思ったから。


同情されるより、ずっと。



そんな時に出会ったのが石神千空くんだった。































︎︎︎︎❤︎ 芽蕗 あなた
︎︎︎︎❤︎ ♀︎
︎︎︎︎❤︎ 失声症

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