第2話

#1
73
2026/02/01 04:24 更新
石神くん
宇宙に行く。

先生
宇宙飛行士!いい夢ですね。
大人になったら_______

石神くん
いや、もう すぐ
ソッコーで行く。

最初は変なおとこのこだと思った。
宇宙に今すぐ行くなんてすごく馬鹿げてると思った。




でも_______。






























次の日、私が本を返しに図書館を訪れた時、
机にたくさんの本が積み重なっていた。
最初は誰かが置いたままにしているのかと思った。



でも、急に声が聞こえた。

石神くん
調べまくる!

その声で石神くんだと分かった。
本気で、本当に宇宙に行こうとしてるんだ。

私は石神くんのとなりに行った。

石神くん
あ?

あなた
…՞ ՞


あ、行ってもどう伝えれば…


私は何かを思いつき、
石神くんの本を指差した。

石神くん
…『て』?

私は頷いた。

石神くん
『つ』…

私は本を捲って次々と文字を指した。





『て つ だ う』





石神くん
…!



石神くんは一瞬動きを止めた。



_______そして。





少しだけ驚いたように目を見開いてから、
ふっと笑った。



石神くん
なるほどな。







胸の奥がキュッと縮んだ。


断られるかもしれない。
面倒だと思われるかもしれない。





けれど石神くんはなんでもなさそうに言った。


石神くん
まぁ、人手はあった方がいいしな。



理由は聞かれなかった。
どうしてかも、
喋れないことも。


ただ、
「一緒にやる」という選択だけがあった。



私はそっと頷いた。

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