第93話

🍼
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2023/01/31 21:00


駿佑side


夜12時。




きっと寝とる人も居れば、寝とらん人もおるやろお。






けど、7時とかに出るよりは全然マシ。






俺は自分の荷物を持って、部屋を出た。
























『ありがとう』





心の底から感謝しながら。








謙杜side


夜の12時。


俺はまだベッドの上でゴロゴロしよった。






ガチャ






急に隣からそんな音が聞こえる。




、、、みっちーの方から。





「もしかして」



焦りがだんだん大きくなり、勢いよく部屋を出た。



.    長尾
. 長尾
みっちー!!!



誰がどんなことをしてるかなんて分からんかった。




けど俺は無性にみっちーの名前を呼びたくなって、そう叫んだ。


















.    長尾
. 長尾
えっ、



信じたくなかった。






この状況を。






自分の弱さを。






部屋を出ると、みっちーがスーツケースを転がしながら反対方向に歩いて行っとった。






、、、出口がある方に。




『みっちー!!!』




そう叫ぶと、一瞬みっちーの足が止まった気がした。









けどそのつま先は方向を変えず、また動き出した。













なんでやろ、、、言葉は出したい。







出したくてたまんない。










けど、、












出したくなかった、















































涙が出てきた。



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