ーホテルー
駿佑side
部屋は、恭平の部屋と長尾の部屋に挟まれとった。
たまたまこうなったんかは知らんけど、もしそうやったら、
小さくても、俺らは繋がってるんやな
そう思えた。
ここまで優しくしてくれる2人に囲まれて、俺って幸せなんや。
いや、もしかしたら"昔の"俺なんかもしれん。
自室に入り、まず行ったのはベッドの上。
『これからどうしよう』
そんなことを考えとった。
俺はもう、なにわ男子とちゃう。
普通の一般人。
『なにわ男子に戻る』
そんな選択肢があれば、色んな人が嫌な思いをする。
ファンの人に限らず、
"元"メンバーも。
俺は、決めた。
このホテルから出ていく。
あの時みたいに。