第16話

日々の努力の積み重ね。
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2022/09/11 13:45 更新


ある日出会った少年2人に慕情を抱かれ、あれよあれよと時は過ぎ、晴れてお付き合いをすることになった24歳の冬。


月日はあっという間に経ち、季節は秋手前。


大学生になった社と初は、相変わらず人気のようだ。



(そりゃあ、自分と同じ学科にあんなイケメン2人がいたら嬉しいよな…)



しかしながら、残念なイケメン2人だとつくづく思う。


世の中には可愛い女性が沢山いるというのに、こんなちんちくりんな男を好きになるなんて。

朝顔
お前らも勿体無いよなぁ…可愛い人は沢山いるのに
朝顔
こんな年上の男好きになるなんて


俺を挟むように座っている2人に問えば、不満そうな顔をする2人。
も〜、俺は朝顔以外可愛いと思わないって何回も言ってるじゃん
そんなに俺たちと恋人になったの嫌なのか?
朝顔
嫌じゃねぇよ!…けどなぁ…やっぱり勿体無い気がして…

2人と恋人になって以降、さらに2人のことが好きになっているのは確かだ。


しかし、綺麗な女性を見ると劣等感を感じてしまう。


女性はメイクや可愛い服で勝負できるが、俺はそんなことできない。


お洒落に気を遣っているわけでもないため、女性に敵うことがない。


唯一自慢できるところがあるとすれば、朝顔色の瞳と名前だ。


それ以外は女性と釣り合うところはないだろう。
朝顔
大学にだって可愛い子いっぱいいるだろうし…俺なんかといるより、流行り知ってる子といた方が楽しいのかなとか思ったりしてさ…

(…まずい…なんか気まずい雰囲気になってしまった…)



俺が喋った後、口を噤み黙り込んでしまった。


しんと静まり返る部屋。
朝顔
〜っ!だぁぁっ!今のなし!なしだなしだ!!忘れてくれ!!

静寂な雰囲気に耐えられず声を上げる。


こんな雰囲気にさせたかった訳じゃあない。


ただ、自分がこんなに幸せで良いのか確認したかっただけだ。



(昔はこんなに繊細じゃなかったのにな…)



恋をすると心が脆くなるようだ。


周りと比べてしまって自己嫌悪に陥ってしまう。


最近は悩み事や考え事も増えた。


大学で女子に告白されているんだろうなとか、女子に話しかけられた時どんな態度で話してるのかな、とか。


そんなことをいちいち聞けるはずもなく、結局自分の中で消化しきれずぐるぐると悩みの種になっている。



(絶対面倒くさい奴だって思われてるよな…)



2人と恋人になる前までは、こんな感情に一切ならなかったのに、日に日に心が脆くなっているように感じる。
朝顔
…不安、なんだよ
っ!
不安って…
朝顔
大学には可愛い子が沢山いてさ…今の流行りを沢山知ってるし、社や初といる時間が長いだろ?
朝顔
それに比べて俺は大人だし、仕事で忙しくて最近の流行りとか知らねぇし…なんでこんな俺なんかが好きなんだろうって…
っ!それって…


(あー、こんなこと言うとかウザすぎるだろ…)



自分がもし言われたら100%ドン引きだ。


自分がこんなに面倒くさい男だったとは。


改めて自分の性格の面倒くささに気づき、更に気分が下がる。


しかし2人の方に顔を向ければ、嬉しそうな顔をしていた。

朝顔
なっ…んでそんな顔してんだよ…
ふふっ、だって〜、こんなに悩むほど俺たちのこと好きになってくれたんだなって思ったら嬉しくて
片想いだった俺たちにとっちゃ、嫉妬してくれてる朝顔みて嬉しいに決まってるだろ
あ〜、もう。本当に可愛いなぁ…
今すげぇキスしたい
朝顔
なっ…!


予想外の2人の言葉にみるみる顔が赤くなる。



(俺…嫉妬してたのか…?)



2人に言われて、初めて自分が嫉妬していることに気づいた。


今思えば、2人と過ごす時間の多い大学生の女子が"羨ましい"と思った時点で、嫉妬していたのかもしれない。
…確かに大学には可愛い子だって沢山いるよ?…その子は自分磨きの為にいっぱい努力したから可愛くなったんだと思う
でもそれは朝顔も同じでしょ?
朝顔
っ…!!
朝顔、最近お洒落するようになったよな。カップラーメンにも頼らなくなったし
そうそう、最近はストレッチもするようになったよね〜
朝顔
〜っ…バレてたのか…
好きな人が努力してるのに、気づかない訳ないだろ
朝顔
んんっ…

ひょいと抱き上げられ、社の膝の上に乗せられる。


頰を優しく撫でる手が暖かく、自然と頰を擦り返せばくすりと笑った。
なぁ、最近努力してくれてたのって、俺たちの為?
そうなら、めちゃくちゃ嬉しいんだけど…っ
朝顔
ん…んぅ♡…っふぁ…んっ♡♡


俺を奪うようにして抱き寄せた初。


そのまま近づく唇を抵抗することなく受け入れる。
っ…初、ずるいぞ…っ
朝顔
ぁっ…んんっ♡ちゅ…んぁ♡♡

嫉妬した社が腕を引き、噛み付くようなキスをされた。



(キス…すげぇ上手くなってる…)



とろけるように熱いキス。


舌を絡められ、吸われる感覚に舌が痺れて気持ちいい。
で?俺たちの為に努力してくれてるの?
朝顔
んんっ♡♡

耳元で囁いた初の声にぞくりと身体が震える。

朝顔
〜っ…そう…だよ…
っ!
っ!
朝顔
お前らにっ…可愛いって言ってもらいたかったから…っ

2人の甘い雰囲気に呑まれ、素直に呟く。


実際、2人に見合うような恋人になりたくて努力をしていた。


俺の相棒と言っても過言ではなかった夕飯のお供、カップラーメンを買うのを止め、なるべく自炊をすることを心がけたし、身体のラインにメリハリを付けるためにストレッチも始めたのだ。


こっそり始めていたつもりだが、恋人にはバレバレのよう。
朝顔
俺…女の子みたいに可愛くねぇから、生活の乱れとか直したら…少しは変わるかな…とか思ってさ…
朝顔
俺、ちょっとは変わったか…?
〜っ!!
〜っ!!

恐る恐る尋ねれば、2人が顔を真っ赤にした。


そのまま挟まれるように抱きしめられる。
可愛くなりすぎて無理…好き…
そういう努力してる所も好きだ…
朝顔
ふぁ…♡♡

同時に耳元で囁かれた言葉。


素直な2人の言葉にきゅんと胸が鳴る。
ヤバい…今日止まんねぇかも…
奇遇。俺も…
朝顔
〜っ!!

はっと興奮した様子で息を吐く2人。



(そういえば…初も社も、あの日以来手出してない…)



高校生だった2人に襲われかけたあの日以来、一度もベッドに押し倒されたことがない。


あの日の約束をずっと守っているのだ。


しかし、もう2人は大学生。



(やっぱり…そういうことしてぇんだろうな…)



性行為が全てではないことは分かっている。


それでも、好きな人のことをもっと知りたいと思うのは、人間の性なのだ。


俺も、2人のことをもっと知りたい。


もっと深くまで…もっと…もっと…__

朝顔
うぃ…やしろぉ…



__

朝顔
今日、してみる…?

耳元で囁き返せば、目を見開く2人。


しかしすぐに獲物を捕らえる肉食獣のような顔付きに変わった。



(ぁ…食われる…♡♡)



そう思った時には既に、ソファに押し倒されていた__












お久しぶりです〜!!

初と社の大学生も始まりました〜!!

こちらの作品も続きますので、投稿頻度は遅くなりますが、見守っていただけると嬉しいです。

次回の内容なのですが、R-18タグを付ける内容にするか、その描写を飛ばした回にするか迷っています。

是非皆様のご意見をお聞かせ下さい〜!!

アンケート

次回、どっちにするべき?
R-18描写をがっつり書こう(性的描写あり)
96%
描写は飛ばして事後から書こう(性的描写なし)
4%
投票数: 169票

宜しくお願いします〜!!

いいね、お気に入り登録、コメントありがとうございます〜!!

次回もお越しください〜!!

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