次の日。あなた休み時間中に女子と話して爆笑していた。
最近あなたがモテすぎている。まあ昔からだから慣れたもんだけど。慣れたもんだけど、慣れたはずなんだけど、。
キーンコーンカーンコーン
サッカー部は基本外だからまじで直射日光がすごい。
コソコソ ヒソヒソ
声のする方へ歩いてみる。誰だろ。
あなたとイケメンって噂のやつが話してた。
よく聞こえない。けど、好きって言葉が聞こえた。
心臓がおかしい。なんでだ?
どっちからだ男の方か?あなたじゃないよな?
あなたの声だ。男からだったらしい。
よかった?俺今よかったっていった?
あなたが変な男に捕まんなくてよかったって意味だ。きっと。あれ、変な男だっけあいつ?
まあいっか。
よくわからない感情に蓋をした。
そういって若井はコートへ走って行った。
芝生に座って試合を見てたら横から声がした。
若井を見にきたらしい。
あいつ調子のりそー笑、とか考えながら試合に意識を戻す。確かに、相手をドリブルで交わしたりゴールする瞬間、かっこいいなと思う。きっと沢山努力してる。
ずっと前へ前へと走り続けてる。
いいな、と、思う。
他愛もない話で盛り上がりながら歩く帰り道。
楽しそうに話すあなたの横顔を見ながらふと、はたから見たらカップルに見えるのだろうか、などと考えてしまう。
今日の告白シーンを思い出し、本当に恋愛に興味はないの?なんで振ったの?などと聞きたいけど聞けない質問が溢れてくる。
でも、あなたの楽しそうな笑顔を見ると全てどうでもよくなる。なんでなんだろう。
あなたはよく食べる。しかもちょー美味しそうに。
面白い。俺のちょっとした楽しみでもある。笑
私には親がいない。
事故で両親を亡くした。絶望感に苛まれていた時、若井が助けてくれた。幼馴染ということもあって、いまでは家に住まわせていただいている。
学校では変な噂立てられたくなくて全て話した。
たまに向けられる、同情の目。あれが嫌い。
怖い。
夏の日差しが二人を照りつける中
今日も爽やかな影と共にギターの音色が響いていた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。