第65話

No.65 Chapter1学級裁判[前編]
145
2026/03/12 15:00 更新
あなたside>>

 私達は、兄ちゃんと後に得た情報を交換しながら、ゴウゴウと耳障りな音を響かせているエレベーターで、さらに深くに潜っていった。

 しばらくしたところで、チーンと到着した音が鳴り、ようやくその落下から開放された。

そして、エレベーターの扉がゆっくりと開いた。
(なまえ)
あなた
ここが…
モノクマ
はーい!
いらっしゃーい!
モノクマ
どう?ここが“学級裁判場”だよ!
モノクマ
オマエラの命運を決めるスペシャルな場所だよ!
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
チッ、何考えてやがんだ…!
人をこんな悪趣味な場所に閉じ込めやがって…!
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
テメーは頭がイカレてんのか!?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
ナメてんじゃねーぞ、ボケ!
(なまえ)
あなた
九頭龍くん、落ち着いて
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
さっきまであんなに取り乱してたテメーが言えることじゃねーだろうが!!
(なまえ)
あなた
っ…
モノクマ
うぷぷ…なんとでも言ってください
モノクマ
ボクは苦情やクレームには慣れっこだからね
モノクマ
ほら、時間と電池がもったいないから
さっさと自分の名前が書かれた席に座っちゃってー!

 私はさっきの自分を思い出す。

九頭龍くんに言われた言葉は、深く私に刺さった。

ここで逆らったとして、何になるって言うの…。

きっとみんな、それを理解している。

 私達は、モノクマに命じられた通りに、指定された“自分の席”へと向かった。

 これから私達は、十神さんを殺した犯人を見つけださなければならない。
“超高校級の御曹司”十神 白夜。
 口が悪くて、自信過剰で、いつも人を見下ろしてた気がする…。

だけど、責任感の強い、仲間思いな人だった。

私達のリーダーとして、混乱するみんなを必死にまとめようとしてた。

そんなあの人が…殺された。

 私は周りを見渡した。

花村くん、九頭龍くん、ソニアちゃん、左右田くん、蜜柑ちゃん、そして…狛枝くん。

それをやった人をが狛枝くん?

澪田ちゃん、弐大さん、小泉ちゃん、田中くん、七海ちゃん。

ううん、それは違う。

辺古山さん、終里ちゃん、西園寺さん……そして、創。

狛枝くんは何もしてないじゃない、だから、狛枝くんは犯人じゃない。

ここで“犯人以外”を犠牲にする以外に、狛枝くんが生き延びる方法はないなら。

私は、他の誰かを犯人に仕立て上げる。

きっと、そうすれば狛枝くんは生き残れる。

 そして…始まる。

“希望”と“絶望”が渦巻く命がけの学級裁判が…始まる。
学級裁判[開始]
モノクマ
では、最初に学級裁判の簡単な説明をしておきましょう
モノクマ
学級裁判では『誰が犯人か?』を議論し
その結果は、オマエラの投票により決定されます
モノクマ
正しいクロを指摘できればクロだけがおしおきですが
もし間違った人物をクロとした場合は…
モノクマ
クロ以外の全員がおしおきされ
生き残ったクロだけにこの島から出る権利が与えられます!
モノミ
な、なんて残酷なルールでちゅか…!

 私はもう一度、左右を確認した。

右隣はソニアちゃん、左隣は花村くん、正面には…狛枝くん。

十神さんの遺影を見て、私は心の中で謝った。

 ごめんなさい、十神さん。

だって、仕方がないじゃない、助手が間違った推理をするのは、探偵モノではよくある事でしょ?

あなたの意思は継げない。

ここで、私がみんなを殺すんだもん。

 私は目を閉じた。

心の奥には、イズル兄ちゃんが居る…そんな気がする。

私は1人じゃない、死ぬ時も、兄ちゃん達と一緒なんだ。
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
…始める前に確認したおきたいんだけどさ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
本当にこの中に犯人がいるの?
モノクマ
もちろんやで…
人殺しのクロは間違いなく、オマエラの中に潜んでいるんやで
モノクマ
悲しい色やね
ちなみに、学級裁判は100%公正に行われるから、安心してください
モノクマ
ボクって…贔屓とか不正が…モノミの次に嫌いなんだよね
モノミ
あちしの事、そんなに嫌いなんだ!
モノクマ
それでは、さっそく始めましょーう!
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
は、始めろって言われても…
何をどうしたらいいんですかぁ?
終里 赤音
終里 赤音
四の五の言ってねーで
拳で決めちまえばいいんだよ!
左右田 和一
左右田 和一
ルール聞いてたんか!?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
十神のヤローは大広間でぶっ殺されてたんだろ?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
だったら、怪しいのはそこにいた連中じゃねーか
小泉 真昼
小泉 真昼
はいはい
自分は犯人じゃないって言いたい訳ね?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
あたりめーだ…
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
テメーらが勝手に殺し合っただけだろ
オレには関係ねーよ…
小泉 真昼
小泉 真昼
はぁ?何よそれ?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
と、とりあえずさ…
まずは一番気になる事について話し合ってみない?
花村 輝々
花村 輝々
え?
一番気になる事って…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
やっぱり、死体の見つかった場所だよね…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
死体がテーブルの下から見つかるなんて変だもん
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ね、あなたさん
(なまえ)
あなた
うん、確かに…おかしいよ
(なまえ)
あなた
じゃあ、まずはこの謎から解いてみよう

 十神さんの死体が大広間のテーブルの下で見つかった理由。

そこから始めて、最終的には狛枝くん以外の誰かが十神くんを殺したという事にしなくちゃならない。

もし、それができなかったら狛枝くんは…。

 いや…“もし”なんて考えても仕方がないか。

なんとしてでもやらなくちゃいけないんだ。

こうして、私達の最初の議論が始まった。

[十神 白夜の死体が大広間のテーブルの下で見つかった理由]
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
どうして十神クンの死体はあんな場所にあったのかな?
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
大広間の1番奥のテーブル…
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
しかもテーブルの下だったな
左右田 和一
左右田 和一
犯人が十神を殺した後で死体を《移動させた》んじゃねーか?
日向 創
日向 創
「それは違うぞ!!」
(なまえ)
あなた
「それは違うぞ!!」
日向 創
日向 創
いや…犯人が十神の死体を移動させたとは考えられないんじゃないか?
左右田 和一
左右田 和一
…は?
どうしてだよ?
(なまえ)
あなた
死体の見つかったテーブルの下の状況をよく思い出してみて?
(なまえ)
あなた
あそこには、大量の血痕があったけど
死体を引きずったような跡はなかったんだ
小泉 真昼
小泉 真昼
だから犯人が死体を移動させたとは考えられない…
小泉 真昼
小泉 真昼
そっか、なるほどね
左右田 和一
左右田 和一
だー!
せっかくいい考えだと思ったのによォ!
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
個性もなくてモテない上にバカなんて残念!
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
生きてる価値ないよねー!
(なまえ)
あなた
そんな事ないよ
こうして思った事を積極的に言ってくれるのはこちらとしても助かるからさ
(なまえ)
あなた
遠回りでも、不思議の思った事を少しずつ埋めていこう
左右田 和一
左右田 和一
あなた…!
左右田 和一
左右田 和一
やっぱお前はいいヤツなんか!?
澪田 唯吹
澪田 唯吹
じゃあじゃあ!
唯吹も聞いちゃうっす!
澪田 唯吹
澪田 唯吹
犯人が運んだ訳じゃないなら
なんで死体がテーブルの下にあったんすか?
日向 創
日向 創
多分、テーブルの下で殺されたからだ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
十神クンはなんらかの理由でテーブルの下に潜り
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そこで犯人によって殺されてしまった…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
その結果
テーブルの下に、彼の死体だけが残される事になったんじゃないかな?
弍大 猫丸
弍大 猫丸
は、話の筋は通っているが…
弍大 猫丸
弍大 猫丸
十神はなんの為にテーブルの下に潜ったんじゃあ?
終里 赤音
終里 赤音
みんなを驚かせようとして隠れたんだろ
終里 赤音
終里 赤音
あいつって茶目っ気たっぷりなトコあったしな
左右田 和一
左右田 和一
ねーよ!
オメーはあいつのキャラすら把握してなかったのか!?
花村 輝々
花村 輝々
うーん…停電になって…
慌ててテーブルの下に潜ったのかなぁ…
弍大 猫丸
弍大 猫丸
地震とは違うんじゃぞ!
停電だからってテーブルの下には潜らんわい!
(なまえ)
あなた
たしかにそうだよね
(なまえ)
あなた
増してや、あんな暗闇の中で潜るだなんて…
(なまえ)
あなた
十神さんには無理だよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクもそう思うよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
テーブルの下に潜った理由は…
多分パーティー中の十神クンの行動に関係してるはずだよ

 十神さんはパーティー前から、やたらと危険物を警戒していた。

だとすると…十神さんがテーブルの下に潜ったのも、きっと《ナイフ》が理由だろう。
(なまえ)
あなた
たぶん、テーブルの下に落ちてた“ナイフ”が関係してるはず…
澪田 唯吹
澪田 唯吹
ナイフって…
あの、いかにも凶器でーすって感じのヤツっすか?
日向 創
日向 創
きっと十神は、あそこにナイフが隠されている事に気付いて…
日向 創
日向 創
それで、そのナイフを回収する為に
わざわざテーブルの下に潜っていったんだな?
(なまえ)
あなた
そういう事
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
危険物に敏感だった十神であれば
その可能性は否定できないが…
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
だが、テーブルの下にナイフがある事実に、あいつはどのようにして気付いたのだ?
小泉 真昼
小泉 真昼
事前に知ってたら…
停電前になんとかしたはずだもんね?
七海 千秋
七海 千秋
だったら…事前に知ってた訳じゃなくて、その場で目撃したとか…?
七海 千秋
七海 千秋
たとえば、誰かがテーブルの下に隠したナイフを取り出そうとしているのを見かけて…
(なまえ)
あなた
それはあり得ないよ
日向 創
日向 創
え?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
私も、あなたと同意見だ
日向 創
日向 創
ど、どうしてだよ?
弍大 猫丸
弍大 猫丸
それにしても、随分と言い切るではないか
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
当然だ、それだけの根拠が私とあなたにはあるのだからな
(なまえ)
あなた
……

[十神 白夜はどうやってテーブルの下のナイフに気付いた?]
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
十神がテーブルの下に潜ったのは停電中の出来事のだったはずだ
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
それは間違いありません!
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
…って事はさー
豚足ちゃんはあの停電の中でナイフを取る犯人を目撃したの?
澪田 唯吹
澪田 唯吹
停電中はメチャ真っ暗っすよ!
終里 赤音
終里 赤音
目の前の飯が見えないほど暗かったな!
(なまえ)
あなた
そう…暗くて見えないのは《十神さんも一緒》だったんだよ
日向 創
日向 創
それは違うぞ!!
あなた…お前どうしたんだよ!
日向 創
日向 創
自分でも言ってたじゃないか!
きっと十神だけには見えていたんだって!
(なまえ)
あなた
……いや、見えないでしょ
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
そうだ…なぜ、あいつだけに見える?
日向 創
日向 創
テーブルの下に落ちてた“暗視スコープ”だよ
日向 創
日向 創
あれを使えば、暗闇でも状況が把握できるだろ?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
では…あの暗視スコープを使ったのは十神だったと?
日向 創
日向 創
…あぁ、そうなるな
日向 創
日向 創
少なくとも
あなたが言ってたから間違いはないはずだ
小泉 真昼
小泉 真昼
その推理はピンぼけだよ!
それは違うでしょ!丸っきり逆だよ!
日向 創
日向 創
ぎゃ、逆!?
小泉 真昼
小泉 真昼
だからさぁ
小泉 真昼
小泉 真昼
その暗視スコープを使ったのは
十神じゃなくて犯人の方だって言ってんの!

[暗視スコープを使ったのは誰か?]
(なまえ)
あなた
そうだよね、常識で考えれば
暗視スコープを使ったのは犯人の方だよ
小泉 真昼
小泉 真昼
そうだよね!
絶対そうに決まってるって!
日向 創
日向 創
あなた…いい加減にしろ…!
なら、犯人が使ったって根拠はなんだよ?
小泉 真昼
小泉 真昼
あんたこそいい加減にしたら?
小泉 真昼
小泉 真昼
だって暗視スコープを使えば暗闇の中でも十神を殺せるじゃん!
小泉 真昼
小泉 真昼
実際…そうなっちゃった訳だしさ…
小泉 真昼
小泉 真昼
とにかくあれは最初からその為に犯人が《現場に持ち込んだ》んだって!
日向 創
日向 創
その言葉、斬らせてもらう!!
日向 創
日向 創
あの暗視スコープを持ち込んだのは
間違いなく殺された十神だったはずだ
小泉 真昼
小泉 真昼
ま、間違いないって…どうして?
日向 創
日向 創
十神がパーティー中ずっと持ってた“ジュラルミンケース”の中に、暗視スコープを収納する為のケースが入ってたんだ
澪田 唯吹
澪田 唯吹
つまり、暗視スコープはジュラルミンケースに入れて持ち運ばれたものと推測できる…
澪田 唯吹
澪田 唯吹
むっはー!“推測”だって!
唯吹らしからぬ賢いフレーズが出たっすねー!
日向 創
日向 創
しかも、停電中にそのジュラルミンケースの中から暗視スコープを取り出すなんて
日向 創
日向 創
そんな事ができるのは、ケースを持ってた十神以外に考えられないだろ
小泉 真昼
小泉 真昼
そっか…言われてみればそうかも…
(なまえ)
あなた
だったら“あのナイフ”もジュラルミンケースに入れて持ち込まれた物なのかもしれないね
(なまえ)
あなた
暗視スコープがあったなら
ナイフくらい入っててもおかしくないもん
七海 千秋
七海 千秋
…おかしいよ
(なまえ)
あなた
…私が?
七海 千秋
七海 千秋
あなたちゃんじゃなくて…ね?日向くん
日向 創
日向 創
あぁ…そうだな
死体が見つかったテーブルの裏に《ガムテープ》が残ってたんだ
花村 輝々
花村 輝々
…へ?ガムテープ?
花村 輝々
花村 輝々
てことは…机の下であんなプレイやこんなプレイをしていたってことー!?
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
キモイよー!
絶対やらしい意味のやつだよー!
日向 創
日向 創
きっと、あれでテーブルの裏にナイフを貼り付けて…
日向 創
日向 創
そうやってナイフを隠しておいたんだろうな
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
あぁ…それで、あんな所にガムテープが残ってたんですねぇ…
弍大 猫丸
弍大 猫丸
あれだけ念入りに警戒していた十神でも
さすがにテーブルの裏までは気付けんかったか…
日向 創
日向 創
あなた…お前、どうしたんだよ
日向 創
日向 創
お前が1番…お前が誰よりもこの事件の真相に近付けたんだろ…!?
日向 創
日向 創
なのにどうして…捜査の時と言ってる事が違うじゃないか!
(なまえ)
あなた
創、人には色々な訳があるんだよ
(なまえ)
あなた
私がこうするのにも訳がある
私が“そう思った”んだからそう言ってるだけだよ
日向 創
日向 創
あなた…!
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
……少し話が逸れるのだが
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
なぜ十神はあそこまで念入りに警戒していたのだ?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
ジュラルミンケースに防犯グッズや警備用品を入れ
さらに、暗視スコープまで持ち込んでいたとは…
弍大 猫丸
弍大 猫丸
確かに“念の為”にしてはやり過ぎだのぉ…!
小泉 真昼
小泉 真昼
それを言ったら…
危険物の没収だってそうだよ
小泉 真昼
小泉 真昼
わざわざボディチェックまでするなんて
念の為ってレベルじゃないよ!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
きっと…彼にはわかってたんだよ…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
誰かが殺人を起こそうとしているって事がね…
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
殺人を予知していたというのかッ!?
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
まさか、あいつにも邪眼の…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさんも日向クンも…
あれを見たなら、そう思うよね?
日向 創
日向 創
あなた、あれを出してくれないか?
(なまえ)
あなた
……なんで?
日向 創
日向 創
なんでって…裁判に必要だからだろ!
(なまえ)
あなた
証拠を提示しないと、不正になるの?
モノクマ
もちろん
どうしても出さない時は、ボクが力ずくで奪ってやりますよ!
(なまえ)
あなた
……わかったよ
(なまえ)
あなた
みんな、これを見てくれる?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
おい…こいつはなんだ…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
十神クンのコテージにあったのを
ボクとあなたさんと日向クンで見つけたんだよ
日向 創
日向 創
おそらく…
誰かが十神に宛てた《脅迫文》だ
終里 赤音
終里 赤音
誰かって誰だ?
(なまえ)
あなた
……誰だろうね?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
……
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
こんな頭悪そうな脅迫文なんて
モノクマ以外誰も書かないよ…
モノクマ
ボクじゃありませんよ!
モノミ
…ホントでちゅか?
モノクマ
ボクがつくのは
優しいウソだけだもん!
モノミ
それがすでにウソじゃないでちゅか!
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
誰が書いたかはともかく…
十神はこの脅迫文のせいで警戒を強めていたのだな?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
きっと、彼がパーティーを開くと言い出したのも、この手紙のせいだろうね
花村 輝々
花村 輝々
…と言いますと?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
彼はみんなを一ヵ所に集める事で
互いに監視し合う状況を作ろうとしてたんだよ
(なまえ)
あなた
そうする事で
殺人予告をした人物を身動き取れない状況に追い込もうとしたんだよ
花村 輝々
花村 輝々
だけど、こんな手紙なんて
ただのいたずらかもしれないのに…
(なまえ)
あなた
あの人…十神さんは仲間思いで正義感の強い人だった…
(なまえ)
あなた
『1人の犠牲者と出さない』と宣言した以上は放って置けなかったんだよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そう、そんな強い責任感が…
彼にこの脅迫を信じ込ませちゃったんだ
弍大 猫丸
弍大 猫丸
苦ッ…こんな脅迫文を受け取っていたなら
ワシらに相談すれば良かったものを…っ!
(なまえ)
あなた
そんな事したら、きっと私達は混乱状態になる
(なまえ)
あなた
十神さんはそれをわかってたんだよ
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
それで…誰にも言えずに1人でなんとかしようと?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
あいつのリーダーとしての責任感の強さが
仇となってしまったのか…
終里 赤音
終里 赤音
ちっ、ふざけた真似しやがって!
その手紙を書いたヤツは誰なんだよッ!?
(なまえ)
あなた
そりゃあ、もちろん
犯人に決まってるよ
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
フン…いい加減に名乗り出たらどうだ、臆病者めがッ!
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
ここで名乗り出るくらいなら
最初から人なんて殺してないって…
(なまえ)
あなた
そうだよ、それくらいの度胸の持ち主じゃなくても出てこないよ
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
あの…すみません
わたくしからも少々よろしいでしょうか?
左右田 和一
左右田 和一
…どうしたんですか、ソニアさん?
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
話題が戻って恐縮なのですが…
先ほどの暗視スコープの件で気になる事があるのです
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
暗視スコープを使ってたのが十神さんなら…
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
犯人は、あの暗闇をどのように攻略したのですか?
花村 輝々
花村 輝々
そっか…暗視スコープなしじゃ何も見えないよね
花村 輝々
花村 輝々
でも、それだとテーブルの裏のナイフは取れないし…
花村 輝々
花村 輝々
十神くんがそれを目撃する事もできないよ?
弍大 猫丸
弍大 猫丸
目印を使うにしたって…
あの暗闇ではその目印すら見えんからのぉ
日向 創
日向 創
《夜光塗料》を目印にしたらどうだ?
それなら暗闇の中でもナイフを取る事ができるぞ
日向 創
日向 創
実際テーブルの下に落ちてたナイフにも、テーブルの裏に貼ってあったガムテープにも、夜光塗料が塗られてたよな?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
それって…
犯人が予め塗ってたんですかぁ?
小泉 真昼
小泉 真昼
でも、夜光塗料を塗っておくなんて
停電になるのがわかってたみたいじゃない?
七海 千秋
七海 千秋
実際、わかってたんだよ
だからこそ夜光塗料を目印に使ったんだろうね
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
…って事は、停電を仕掛けたヤツが犯人だね!
左右田 和一
左右田 和一
だったら決まりだな
左右田 和一
左右田 和一
犯人は“ブレーカーのあった事務室”にいたヤツ…
左右田 和一
左右田 和一
つまりオメーだ、辺古山ペコ!
澪田 唯吹
澪田 唯吹
ひっ、ペコちゃんが白夜ちゃんを?
眼鏡キャラは2人もいらないからって!?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
…私は犯人ではない
終里 赤音
終里 赤音
犯人じゃねーってさ!
左右田 和一
左右田 和一
…んな簡単に信じてどーすんだよ!
(なまえ)
あなた
そうだよ、辺古山さんは犯人じゃない!
(なまえ)
あなた
事務室のブレーカーには
辺古山さんの背でも届かないんだから…
左右田 和一
左右田 和一
そ、そんな小さな問題はどーでもいいんだよ!
左右田 和一
左右田 和一
辺古山がブレーカーを落として停電にしたんだって!
(なまえ)
あなた
あーもう!
なんでわからないのかなっ!?

[停電を起こした人物は辺古山 ペコか?]
左右田 和一
左右田 和一
事務室にいた辺古山ならいつでも旧館を停電にできたはずだ!
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
それは無理なんだ…
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
えー、なんで無理なのー?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
私は事務室にいなかったんだ…
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
《停電前から》ずっとな
(なまえ)
あなた
それに賛成だ!!
みんな、辺古山さんの言葉を信じてほしい
左右田 和一
左右田 和一
ははーん
左右田 和一
左右田 和一
アレを暴露されてーみてーだなァ!?
(なまえ)
あなた
それは関係ないでしょ!
左右田 和一
左右田 和一
ならオメーはもっぺん黙ってろ!
(なまえ)
あなた
そうもいかないから!
弐大さんの証言がアリバイになるんだよ!
(なまえ)
あなた
さっきから何度もトイレに行ってるのに一向に空く気配がないって!
弍大 猫丸
弍大 猫丸
あのトイレはパーティー開始直後から、ずっと何者かに占拠されておったのぉ…
弍大 猫丸
弍大 猫丸
ようやく開放されたのは…十神の死体が発見された後だったかな
小泉 真昼
小泉 真昼
あっ!もしかして、その時トイレに入ってたのって…!
(なまえ)
あなた
だって、辺古山さん以外のみんなは
パーティー開始後よちゃんと大広間にいたんでしょ?
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
そっか、あの時ずっとトイレにこもってたとなると…
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
辺古山おねぇとしか考えられないんだねー
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
そ、そういう事に…なるな…
左右田 和一
左右田 和一
ず、ずっと便所にこもってたのか?
それなら最初から言えっつーの!
(なまえ)
あなた
言える訳ないでしょ?
だから狛枝くんは言わなかったのに…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あ、あはは…
小泉 真昼
小泉 真昼
狛枝でも配慮できたのに…
アンタってデリカシーってモンがないの?
弍大 猫丸
弍大 猫丸
あれだけ長いという事は間違いなく…クソじゃな
弍大 猫丸
弍大 猫丸
ガッハッハッハ!
言えんわなぁ!
弍大 猫丸
弍大 猫丸
そら、クソしておったとは言えんわなぁ!
(なまえ)
あなた
小泉ちゃん…
この人達にデリカシーってないみたい…
小泉 真昼
小泉 真昼
きっと習わなかったんだね
男だらけの国にでも住んでたんだよ
弍大 猫丸
弍大 猫丸
無ッ…すまなんだ!
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
い、いいんだ…
それより…この話題はやめにしないか?
弍大 猫丸
弍大 猫丸
だが、匂いはさほど強烈ではなかったぞ!
お前さんのすぐ後に入ったワシが保証しよう!
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
…も、もういいだろうっ!
(なまえ)
あなた
やっぱデリカシー学ばせないとかな
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
落ち着いてください、あなたさん!
わたくしもお供いたしますわ!!
左右田 和一
左右田 和一
ソ、ソニアさん!?
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
でもさー、ずいぶん長くトイレにいたんだね?
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
お腹でも壊したー?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
事務室に入った直後に、腹部の猛烈な痛みに襲われたんだ…
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
そのせいでトイレから動けなくなってしまった…
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
停電の時も…同様だ…
花村 輝々
花村 輝々
ねぇ、用を足してる時に暗くなるのってどんな気分?
逆に興奮するとかはある?
日向 創
日向 創
…もう、やめとけって
それ以上なにか言うとあなたが怒り出すから
(なまえ)
あなた
グーパンならいつでも準備OK!!
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
けどよ…その腹痛ってのは偶然なのか?
(なまえ)
あなた
それはどういう意味?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
だからよ…
誰かが下剤を盛ったとかは、考えらんねーのかって事だよ
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
げ、下剤…ですか…?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
そうやって、その女を事務室から追っ払った隙に
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
誰かがブレーカーを落としたんじゃねーのか?
終里 赤音
終里 赤音
なるほどな!その手があったか!

[辺古山 ペコは下剤を盛られたか?]
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
何か妙なモンは口にしなかったか?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
特に口にした記憶はないが…
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
そう言えば、辺古山さんは事務室に料理を持っていかれましたよね?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
会場の料理を適当にな…
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
そこに《下剤が入ってた》んじゃねーか?
日向 創
日向 創
それは違うぞ!!
いや、会場の料理に下剤が仕込んであったとは、考えられない
日向 創
日向 創
第一、変なことをしていたらあなたが俺に伝えに来るはずだからな
日向 創
日向 創
それに、あの料理を口にしたのは辺古山だけじゃない…終里だってそうだったんだぞ
小泉 真昼
小泉 真昼
あそこに下剤が仕込んであったら
赤音ちゃんだってお腹を壊してるはずだよね…
終里 赤音
終里 赤音
オレはピンピンしてっぞ!
花村 輝々
花村 輝々
だ、だから料理は関係ないって言ってるじゃん!
花村 輝々
花村 輝々
変な言いがかりはよしてよね!
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
…騒がせてしまってすまない
小泉 真昼
小泉 真昼
謝るのは九頭龍の方だよ!
言いがかりつけてきたのはそいつなんだし!
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
なんだと、コラァ!!
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
ケンカはおやめなさーい!!
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
じゃあ、辺古山さんの腹痛は偶然って事で…
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
停電の件に話を戻しましょうか…
(なまえ)
あなた
うん、そうしよっか

[どうして停電になった?]
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
誰がどうやってブレーカーを落としたのか!
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
答えられなかったらデコピンねー!
澪田 唯吹
澪田 唯吹
石でも投げて当てたんすかね?
左右田 和一
左右田 和一
ラジコンでも使ったんじゃねーか?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
きっとブレーカーに仕掛けがあったんです
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
ブレーカーに限らずとも、送電所や送電線に細工した可能性もあります!
小泉 真昼
小泉 真昼
単純に《電気の使い過ぎ》じゃないの?
日向 創
日向 創
それに賛成だ!!
小泉の言う通り、あの停電は“電気の使い過ぎ”が原因だったんだ
日向 創
日向 創
もちろん偶然じゃない、誰かがそれを…意図的に引き起こしたんだ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
その為に使われたのが、倉庫に仕掛けられた3台のアイロンって訳だね
日向 創
日向 創
停電直後に狛枝が見つけた時、あのアイロンはまだ電源が入ったままだったんだよな?
小泉 真昼
小泉 真昼
倉庫でアイロンを何台も使って、わざと電気の使い過ぎの状態にしてたんだね
日向 創
日向 創
あぁ、犯人はそうやってあの停電を…
(なまえ)
あなた
それは聞き捨てならないよ!!
日向 創
日向 創
あなた!?
(なまえ)
あなた
ちょっと待ってよ、私は納得できないよ
日向 創
日向 創
あなた?
ぜ、全部お前も一緒に調べた事じゃないか…!
(なまえ)
あなた
…できないもんはできないの!
(なまえ)
あなた
兄妹喧嘩と行こうか…創
日向 創
日向 創
っ!!

[停電の引き金は3台のアイロンか?]
(なまえ)
あなた
倉庫のアイロンが停電の原因なら
犯人はアイロンの電源を入れる為にわざわざ倉庫に行ったって訳?
(なまえ)
あなた
なら停電が起きた時に大広間にいた人達は容疑者から外していいんだよね?
日向 創
日向 創
いや…大広間にいた人間もまだ容疑が消えた訳じゃない!
(なまえ)
あなた
大広間にいた人に停電を起こす事はできない!
(なまえ)
あなた
《アイロンが停電の引き金》ならね!
日向 創
日向 創
その言葉、斬らせてもらう!!
アイロンは停電の原因にはなったけど、直接的な引き金になった訳じゃない…
日向 創
日向 創
それはあなたもわかるだろ?
(なまえ)
あなた
直接的じゃない…
どこにその証拠があるのさ
日向 創
日向 創
直接の引き金になったのは、大広間と事務室のエアコンの電源が入った事なんだろ?
(なまえ)
あなた
……
日向 創
日向 創
あの2台のエアコンのタイマーは、どっちも11時30分に設定されてたんだ
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
11時30分って…
豚足ちゃんがおっ死んだ時間もそれくらいだよ!
(なまえ)
あなた
……あーぁ、しくじった
それの事すっかり忘れてたや
日向 創
日向 創
あんなに頻繁に手帳にメモをしていたお前がか?
(なまえ)
あなた
うるさいなぁ…早く裁判進めなよ
日向 創
日向 創
う、うるさいって…!
どこでそんな言葉覚えてきたんだ…!?
日向 創
日向 創
兄ちゃん悲しいぞ…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
まぁあまぁあ、きっと
予め電力量を調べておいて、アイロンでギリギリの電気消費量にしておいたんだよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
その上で、エアコンのタイマーを設定しておけば
後はエアコンが動き出すのを待てばいいだけ…
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
それなら、辺古山さんが事務室にいたままでも停電にする事が可能ですね!
七海 千秋
七海 千秋
もしかすると…その電力量に関してはモノクマあたりに聞いてたのかもね
モノクマ
ド、ドキィ!
モノミ
当たりなんでちゅか!?
憎いヤツです…万死に値します…!
モノクマ
万死だって?
そんなに死んだら…本当に死んじゃうじゃないか…
小泉 真昼
小泉 真昼
うるさいよ!
あんたらは黙ってて!
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
私が事務室にいても停電は防げなかっただろうが
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
それでも悔やまれるな…事務室にいればすぐにブレーカーを入れられた…
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
そうすれば、事件は起こらなかったのかもしれない…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
いや、事務室のブレーカーは
ボクらの手の届かない高さに設置されてたし
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
真っ暗な中でそれをすぐに戻すなんて、どっちにしろ無理だったはずだよ
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
…気にする事はねーらしいぞ
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
それにしてもずる賢い犯人だね…
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
ちゃんと見つかるか心配になってきたよ
(なまえ)
あなた
うーん、どうだろうね
もう見つからないんじゃない?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
諦めろ…という事か?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
大丈夫、心配なんていらないよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
だって、しょせんは『たかが人殺し』だよ?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
“希望の象徴”と呼ばれるみんなの敵じゃないって!
(なまえ)
あなた
え?……たかが…人殺し?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
こんな所でみんなが負ける訳ないんだ
この程度の事件なんてただの踏み台だもん
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
だから、最後には希望が勝つ!
ボクはそう確信してるんだ!
(なまえ)
あなた
狛枝くん…どうしたの…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
え?何が?
(なまえ)
あなた
だ、だってずっと言ってたよね
私達の中に犯人なんているはずないって…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そうだっけ?
ま、そんな事より事件について話し合おうよ
(なまえ)
あなた
これ以上は、私は……
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
あなたさん大丈夫ですか?
(なまえ)
あなた
……ごめんね、大丈夫だよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
とりあえず…停電の仕掛けはわかった訳だけど、問題はそれを誰がやったかだよね
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
エアコンのタイマーを隠れて設定するのは誰にでもできるし…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
アイロンを倉庫に持ち込むのも、十神クンが旧館に来る前にやっておけばいいだけ…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
困ったね、ボクらの誰にでも可能みたいだよ?
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
…何が言いてーんだ?
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
結局何も分かってないのと一緒…って事でしょ?
ソニア・ネヴァーアインド
ソニア・ネヴァーアインド
えっ?こんなに議論を重ねたのにですか?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
残念だけど事実だよ…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
今まで散々話し合ってきたにも関わらず、犯人に繋がりそうな手掛かりは何1つ見つかっていない…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
でも、それも当然かもしれないね
だってボクらの中に…犯人なんている訳ないもん
日向 創
日向 創
お前…また言ってる事が変わってないか?
(なまえ)
あなた
……
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
それはそうとさ…今後の事について
ボクからみんなに提案があるんだ…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ねぇ、みんなはこんな風に考えた事はない?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
人を疑って生き延びるより、人を信じて殺された方がマシ…ってさ
澪田 唯吹
澪田 唯吹
そ、それって…諦めて死ねって事っすか!?
日向 創
日向 創
狛枝!お前やっぱりどうかしてるぞ!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あはっ…ボクをどうかしてると思うのは、みんなの方こそどうかしているからだよ…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
こんな風に仲間内で糾弾し合うような真似…正気の沙汰とは思えないって…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
もうやめようよ!
犯人なんて見つけなくっていいじゃん!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクはもう嫌なんだ!
仲間同士で…こんな事したくないよっ!
(なまえ)
あなた
…………
花村 輝々
花村 輝々
そ、そんなの…ぼくだって嫌だよ!
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
わ、私も嫌ですよぉ!
もう…お家に帰してくださぁい!
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
うわああああああん!
お家に帰って甘いお菓子が食べたいよー!
小泉 真昼
小泉 真昼
や、やめてよ…みんながそんなだと…
小泉 真昼
小泉 真昼
ア、アタシまで…っ!
日向 創
日向 創
み、みんな落ち着けって!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクらは…仲間じゃないか…
仲間同士で殺人なんて起こる訳ないんだって…
日向 創
日向 創
だったら…どうして十神は死んだんだ!?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そんな事どうだっていいよ…
もう諦めようよ…どうせ、犯人に繋がる手掛かりなんて…1つもないんだし…
(なまえ)
あなた
……はぁ
日向 創
日向 創
…あなた?
(なまえ)
あなた
家に帰りたいなぁ…
お母さんの夕飯がまた食べたい
(なまえ)
あなた
食べた後は自分の部屋に戻って
手帳に今日の事をまとめて机の中にしまってからベッドで寝るの…
日向 創
日向 創
……
(なまえ)
あなた
なのにどうしてかな…
どうしてこんな事になっちゃったのかな…
(なまえ)
あなた
ねぇ…創お兄ちゃん
日向 創
日向 創
俺にも…わからない…
俺だって、できることなら…お前と一緒に帰りたいさ…
(なまえ)
あなた
…私、バカだったよね
(なまえ)
あなた
本当に…ごめんなさい
日向 創
日向 創
あなた…?
お前は何に謝ってるんだ…?
(なまえ)
あなた
創…私、もう決心したから
日向 創
日向 創
何を…だ?
(なまえ)
あなた
みんなは私が守る
だから、諦めたらダメだよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
…………何か言った?
(なまえ)
あなた
みんなごめんね
私が最低なヘタレだったから…
(なまえ)
あなた
でも、もう決めたよ
だから、任せてね
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
任せてってカッコつけちゃってるけど
犯人に繋がる手掛かりなんてないって言われちゃってるじゃん!
(なまえ)
あなた
犯人に繋がる手掛かりなら、もう見つかってるよ
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
見つかってる…だと?
終里 赤音
終里 赤音
オメーには…犯人がわかってんのか?
(なまえ)
あなた
…確信は、正直ないよ
(なまえ)
あなた
言いたくもない…
けど、犯人に繋がる手掛かりはある
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
へぇ…だったら試しに言ってみてもらえる?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
その手掛かりって何かな?
(なまえ)
あなた
まずは、犯人があの停電の中でどうやってナイフを手にしたか、だよね
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
その話ならさっきしたよね…
夜光塗料を目印に使ったんでしょ?
(なまえ)
あなた
その前の話…犯人がどうやってテーブルまで近付いたかの話
(なまえ)
あなた
夜光塗料を目印にしても
結局はあのテーブルまで近付かないとだもん
日向 創
日向 創
ちょっと状況を確認してみよう…
小泉が描いたあの図が役に立つかもしれないな
小泉 真昼
小泉 真昼
停電前のみんなの立ち位置をまとめたヤツだよね?
小泉 真昼
小泉 真昼
えっと…これだけど…
日向 創
日向 創
やっぱり…!!
(なまえ)
あなた
そう、それがきっと証拠になるはず
(なまえ)
あなた
まず、犯人は暗闇の中をあのテーブルまで移動するのに、卓上ランプを使ったはずなの
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
卓上ランプを…
まさか、あの賢いあなたさんが、明かりに使ったとか言わないよね?
田中 眼蛇夢
田中 眼蛇夢
旧館は停電中だったはずだ…
卓上ランプなど使えるはずあるまい
(なまえ)
あなた
だから、きっと犯人は卓上ランプの明かりじゃなくて
その電源コードを使ったんだよ
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
で、電源コード…ですかぁ?
(なまえ)
あなた
電源コードを手繰りながら移動すれば
卓上ランプのあるテーブルまで辿り着ける
(なまえ)
あなた
そうやって目的のテーブルまで移動した後は夜光塗料を目印に、ナイフを取ればいいだけ…
(なまえ)
あなた
それが可能だった人物は
私達の中にたった1人しかいないんだ…
花村 輝々
花村 輝々
そ、それって…誰の事?
(なまえ)
あなた
……それは

 卓上ランプの電源コードを手繰る事で、テーブルまで辿りつけた人物。

その人は、停電になった直後に、卓上ランプの電源コードを手に取る事ができた人。

 もう私は迷わない。

やっぱり、私は変える側にはなりきれない。

こっち側の人間だから。

 十神さんごめんなさい、最初にあんな事を言っちゃって。

もう安心して、あなたの守った人達を、今度は私が守る番。

大切な人を失う事になっても。
(なまえ)
あなた
狛枝くん…だよね
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボ、ボクが…?
(なまえ)
あなた
停電直前のみんなの立ち位置を見ると
卓上ランプの電源コードの上にいたのは狛枝くんだけ
弍大 猫丸
弍大 猫丸
つまり…電源コードを手繰って移動できた者は狛枝以外におらんという事か…!!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そ、そんなのただの偶然だよっ!
七海 千秋
七海 千秋
でもさ…狛枝くんにはチャンスがあったよね?
七海 千秋
七海 千秋
テーブルにナイフを仕掛けるチャンスがさ…
日向 創
日向 創
お前は朝からずっと、あの大広間の掃除をしてたんだったよな?
日向 創
日向 創
それなら…ナイフを仕掛けるチャンスはいくらでもあったはずだ!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
掃除ならあなたさんもやってたよ?
罪木 蜜柑
罪木 蜜柑
でも…お昼過ぎくらいから
あなたちゃん1人でスーパーマーケットにいた気がするんですけど…
日向 創
日向 創
狛枝、お前言ってたよな?
あなたにおつかいを頼んだって…
日向 創
日向 創
あなたにはアリバイがある
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
っ……
日向 創
日向 創
電源コードの件といい
掃除の件といい、お前だけにそれが可能だったなんておかしいぞ!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
だから!これは偶然なんだって!
七海 千秋
七海 千秋
1回だけならまだしも…
そんな偶然が2回も重なるなんて…
七海 千秋
七海 千秋
うーん、どうなんだろ?
そんな事が起こる可能性ってあるのかな?
小泉 真昼
小泉 真昼
ひょっとして…
あんた、ナイフを仕掛ける為にわざと掃除当番になったんじゃ…!
(なまえ)
あなた
それは違うよ!!
みんな思い出してよ、狛枝くんの超高校級の才能を…
日向 創
日向 創
超高校級の幸運…だったよな
七海 千秋
七海 千秋
…だからこそ
くじ引きしたんじゃないかな
(なまえ)
あなた
くじ引き…
七海 千秋
七海 千秋
運任せのくじ引きなら尚更…
弍大 猫丸
弍大 猫丸
だとすると…
さっきの妙な演説もお前さんの作戦という訳か…
九頭龍 冬彦
九頭龍 冬彦
オレらのやる気を削いで
自分がやった事を誤魔化そうとしたんだな?
小泉 真昼
小泉 真昼
どうなのよ?
ハッキリ言いなさいよ!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさんは…あなたさんは、信じてくれるよね…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボ、ボクは犯人なんじゃないって…そうだよね?
(なまえ)
あなた
そ、それはっ…
左右田 和一
左右田 和一
狛枝オメー!
恋する女の子を利用してんじゃねーよ!!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
恋する…?
日向 創
日向 創
は!?
左右田 和一
左右田 和一
あっ!!
(なまえ)
あなた
………狛枝くんなんて、嫌いだよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
……
(なまえ)
あなた
人殺しなんかじゃない…
そんなの、私が誰よりもわかってる
(なまえ)
あなた
信じたくない
あなたが私の隣からいなくなる未来なんて、生きたくない
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん…
(なまえ)
あなた
だから、正直に言ってほしい
(なまえ)
あなた
どうなの?狛枝くん
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
…………あはっ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あははははははははははははははははははははははははははは!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
超高校級の才能を持つみんなが
力を合わせて仲間の死という絶望に立ち向かう!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あぁ、なんて素晴らしくて美しいんだろうね!
(なまえ)
あなた
それで…私の推理は当たってた?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
うん、結論から言うと大正解!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そう、すべてボクの仕業だったんだよ!
パーティーが始まる前に、ナイフをテーブルの下に仕掛けたのはボクなんだ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
電源コードを使って
暗闇の中を移動したのもボクなんだ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
もちろん
あの停電を仕掛けたのもボクだよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
だって、みんなが見ている中で
堂々とナイフを取り出す訳にもいかないもんね?
(なまえ)
あなた
狛枝くん…?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
だけど、あなたさんは暗闇がダメだったなんて初耳だったな…
十神クンが暗視スコープまで持っていたのも予想外だったよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
お陰で、テーブルの下でもみ合いになって…その結果がアレだよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
でも…そんな予想外の事が起きたからこそ
こんなに面白い謎に仕上がったとも言えるよね
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あははっ!
十神クンのファインプレーだね!
(なまえ)
あなた
……みんなを…私を、騙してたんだ?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん泣かないでよ!
ボクはキミが泣く所を見たかったんじゃないんだ…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
それに、騙すだなんて、ボクなんかがみんなを騙せる訳ないでしょ?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクが大した人間じゃない事くらいは、ボク自身が誰よりも理解してるつもりだよ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
夢や希望を持つのもおこがましいほど…
努力をするのもずうずうしいほど…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクは決定的に最低で最悪で愚かで劣悪で
何をやってもダメな人間なんだ…
(なまえ)
あなた
なんでそんな…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさん、こんなボクを見て何を思う?
キミは今、絶望より深い絶望にいるんだろうね…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
でもね、その絶望を乗り越えた先に
更なる希望があるんだよ!!
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
あなたさんは
ボクの計画にいち早く気づいたよね
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
なのにみんなに黙っていた…
増してや、手助けをしようとしてくれていた…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
それって、どうして?
(なまえ)
あなた
わ、私は……
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクがキミの隣にいない未来は生きたくない…だっけ
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
そうだね、ボクもそうだ
知らず知らずのうちに、ボクはキミに惹かれていた
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
ボクもキミがいない未来を生きたくないんだ…だから、ね?
(なまえ)
あなた
な、何それ……っ
弍大 猫丸
弍大 猫丸
2人ともそこまでじゃ
ワシは狛枝に聞きたいことがある、先を進めるとしよう
弍大 猫丸
弍大 猫丸
のぉ…狛枝よ、すべてお前さんの仕業という事は、あの脅迫文もそうなのか?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
うん、もちろんだよ
あんな見るに堪えない字を書くのなんて、ボク以外にはいないでしょ?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
まぁ、それもあなたさんに見破られてたけど
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
でもさー
どうして犯行予告なんて送ったの?
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
きっと、ボクは心のどこかで
自分の凶行をあなたさんが止めてくれるのを待ってたのかも
(なまえ)
あなた
え…
狛枝 凪斗
狛枝 凪斗
とか、そんな理由でもあれば
あなたさんはボクに同情してくれた?
(なまえ)
あなた
なん…で…
終里 赤音
終里 赤音
そいつの事バカにしてんのかよ!?
七海 千秋
七海 千秋
多分…狛枝くんは十神くんを脅迫する事で、彼の行動を誘導してたんだよ
七海 千秋
七海 千秋
「旧館なんてどう?」
「実は掃除が得意なんだ」
七海 千秋
七海 千秋
…そうやって、十神くんを初めとしたみんなを今回の殺人が起こる舞台に誘導していた
七海 千秋
七海 千秋
……違う?
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
そう言えば、私の見張りの時もそうだ…
事務室での見張りを提案したのは狛枝だったな
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
そっかー、辺古山おねぇが倉庫で見張ってたら
西園寺 日寄子
西園寺 日寄子
アイロンの仕掛けが使えなくなっちゃうもんねー
辺古山 ペコ
辺古山 ペコ
…あまり考えたくはないのだが
狛枝の意見を推したあなたは…そう言う事なのか?

 そう思われても仕方がないかもしれない。

と言うか、私が出した案を狛枝くんは食い気味に肯定した…それだけなのに。

 信じてた人…心を許していた、どうしても嫌いになれない…好きな人、狛枝くんは私の知らない人みたいになってしまった。

絶望の底…学級裁判とはそういう所なんだろう。

 下手に偽装して、信頼も地の底の私は、これからどうしたらいいのだろう。

いっその事、狛枝くんのようにおかしくなれば楽になるだろうか。

 どうして私はこんなに悲しいの?

どうして私がこんなに悲しむ必要があるの?

わからないよ…ワカラナイ。

 誰か助けて、誰か…。

助けてよ。
━━━━━━━━━━━━━━━
学級裁判 [中断]
━━━━━━━━━━━━━━━

プリ小説オーディオドラマ