第9話

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2025/08/26 12:00 更新



















私の入社試験から、一夜明けた翌日。



なんと神様が珍しい私の努力を認めてでもくれたのか、
本来のターゲットである神尾葵が声をかけてきた。







新人ちゃーん〜、昨日はよくやったんだって〜?


あなた
…あ、はい


キラリと耳元のピアスを光らせながら、
ニッコーと笑いかけてくる。


炎の中飛び込んで壁ぶっ壊したんだっけ?すっごいパワフルじゃあ〜ん!!


あなた
ええ、まあ…


…コイツ、一応今回の調査標的ターゲットではあるんだが………
………普通に嫌なんだよなこの男と関わるの。


しかもあれ入社試験だったんでしょ?

あなた
ああ…らしいですね

まあ〜そりゃそんな方法だったら文句無しの合格だわなー!しかも監督太宰さんだったんなら尚更!

あなた
…何故ですか?

だってあの人おもしろい人好きじゃない?ちょっと変な子とかさー


……なんか滅茶苦茶腹立ってきた気がする。


あなた
(馬鹿にされてるよな?)

あっはは、まあそんな怖い顔しないでー。今日は僕と仕事らしいよー、大変だよね新人って!


…此処はブラック企業か何かなのか?










えーっとー、今回の仕事はこの会社の御令嬢を、パーティー中殺し屋から護衛することなんだけどお

あなた
はあ…成程
 
あなた
だから私



あなた
ナオミさん達からこんな格好パーティードレスにさせられたんですか



シックで控えめながらも所々に宝石の付いた、
真っ黒で謙虚ながらも煌びやかなドレス。



見掛けだけは良い私にピッタリだね。


そーいうこと〜!


いえーい、と指をパチンと鳴らす仕草がウザすぎる。


ちょっと動きにくそうだけどー…ま大丈夫っしょ!


適当だこの男……


ってことで、早速護衛対象に会いに行きまーす!

あなた
あー……はい










_____あなた方が…今回私を護ってくださるお2人なのですね

艶々と輝く綺麗な長い茶髪をハーフアップにして、結び目には大きなピンクのリボン。真っ白な長い丈のパーティードレスに身を包み、裾の隙からは細い足と腕が見え隠れしている。


典型的なお嬢様、といった感じだな。


あなた
はい。えっと貴女が…


「依頼人の スイ 様ですね」


そう言おうとしたとき。











貴女、スイ様じゃないですよね?

にっこり。普段と何ら変わらぬ口調でそう言った。

あなた
…は

私は思わず声を出す。


……


彼女の方を見ると、彼女は気弱そうな顔を更に不安に沈ませた。




何だこの表情は。真逆本当に違うというのか。









…な…何故お分かりになったのですか…?




あなた
(マジかよ…)



彼女がそう言うと、神尾が口を開く。


そうですねえ、まず年齢が、ボクたちが聞いていたものより上に見えます

ボクたちが聞いていた令嬢の年齢は16歳。しかし貴女は比較的童顔で幼げにも見えますが、本当は大体18歳くらいでしょう


「違いますか?」神尾は聞く








あなた
(…此奴の観察眼…)


矢張り常人のものでは無い。




優秀なその気質が、お前がエリートスパイであることを

裏付ける証拠となるんだよ、神尾葵。















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