第10話

✮⁹
191
2025/09/06 11:00 更新

















_____その通りです…。私は…、
…スイではありません。

葵
ちなみに貴女のお名前は?



彼女は自分の名前を「ツバキ」と名乗った。


ツバキ
私は…スイの親戚なのですが、スイが殺し屋に狙われていることが分かり、私が一番彼女と姿が似ているので…

あなた
影武者にさせられた、と

ツバキ
…はい


葵
なるほどね〜〜……
葵
…まあそれでも依頼は依頼なんで、ボクたちは貴女をスイさんとして護衛させてもらいますよ


「んねー、あなたの偽名ちゃん?」と
神尾がこちらを向いて聞いてくる。


あなた
え?ああ…はい

まあセンパイの言うことには逆らえないよね。
というか別にあまり興味は無い。

ツバキ
…分かりました。

葵
んじゃ、早速会場に入りましょっか〜








パーティー会場は広く、端から端に行くだけで
軽く3分はかかるであろう距離があった。
会場が広いということは招待客も多いということ。

これは殺し屋を先にみつけてこっそり始末するのは難しそうだな。(そもそも始末しちゃ駄目)




ツバキ
……


ツバキさんを見ると、
落ち着かない様子で辺りをを見回していた。



あなた
…こういうところ初めてなんですか?


ツバキ
えっ?ぁ、いえ…。私も一応名家の端くれですから、こういう場には慣れているのですが…


ツバキ
…誰かの身代わりで…しかも、殺される可能性があるなんて…








ツバキ
……私には…あまりにも、荷が重すぎる


彼女は視線を下に向け、肩を震わせる。

あなた
…


ま、そりゃそうだ。

こんな20歳にもいかないような少女が殺し屋に命を狙われて、平然としていられる方がおかしいというもの。

血と暴力に塗れた裏社会に通じていたのなら話は別だが……私じゃあるまいし。


あなた
大丈夫ですよ、私も葵さんもいますから

ツバキ
…そ…そうですか…

あなた
…


…というか、本来このパーティーに来るはずだった
その「スイ」とかいう令嬢は何故命を狙われてるんだ?

たった16歳の少女が殺し屋に狙われるなんて、
一体何をしたらそんなことが起こる。



葵
なーにしわしわな顔してんの〜?

あなた
…

私は嫌な声が聞こえて振り向く。
そこには矢張り、笑みを貼り付けた神尾葵がいた。


あなた
いえ別に。ところで其方はどうでしたか?


此奴には、会場の受付係の者に
「身体検査を厳重にして欲しい」と
公安組織の名前を借りて言ってきて貰った。


殺し屋から身を護るのが私たちの仕事だが、
どうせなら抑殺し屋を入れないようにしておきたい。


葵
ん、バッチリ〜。俺の話術超上手かったみたーい♡

あなた
…そうですか

気持ち悪。














プリ小説オーディオドラマ