時間飛ばします
ある日、夜の街を童磨様と一緒に歩いていた。
教祖である童磨様も優しくてかっこいいけど、こうやって隣を歩いてる時の童磨様も強くて好き。
童磨様は私の肩に手を置いてくれる。
これは信頼されてると思っていいんだよね……
その時、急に肩に乗っていた手に力を入れられ、動けなくなった。
童磨様は何も言わず、扇を取り出した。
それと同時に、私の腕に物凄い激痛が走る。
グシャッ…………(斬)
なに……なになに………
斬られた?
誰に?童磨様じゃない………
誰……
鬼殺隊………?
今まであった人よりずっと…動きが速かった。
一瞬だけ鬼狩りの女性と目が合った。悲しそうな、情をかけるような目でこちらを見ていた。
私は童磨様と一緒にいることができて幸せなのに……
どうしてそんな目で見るの?
動けずにいると、童磨様に突き飛ばされてしまった。強い力で飛ばされて、飛ばされた先にあった家はバラバラ崩壊し、私は瓦礫の下敷きになってしまった。
体は痛かったけど、童磨様が守ってくださったのが何より嬉しかった。
さっきあの鬼狩りが私を狙ったから、きっと私が殺されないように戦いの場から離してくれたんだ……
自分が弱くて本当に良かった。弱くなかったら、こんなに守ってもらえない……
ここで待ってたら童磨様がそのうち迎えに来てくれる。
そう思って、瓦礫から抜け出して童磨様の帰りを待った。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!