Ur side
今日のヒロくんは、いつもより高い声。
そうだよな、
だって、俺と初めて会った時もこんな感じだったし。
今日は、ヒロくんにとっての「はじめまして」だもんな
「恋人」だなんて言えない
ヒロくんの性格ならば、
男同士で付き合っていたことだけでも驚くだろうし、
「今日付き合って一年」で、
「今日ヒロくんの誕生日だからプレゼントを贈るつもりだった」ことにも驚くもん、
記憶が全部戻ってからこの話はしなきゃ。
、!?
なにか、思い出したのか、、?
あ、
、、、なにか、思い出せるの?
いっそのこと、これだけですべて思い出してくれれば良いのに。
そうだよ、
前みたいに呼んでよ、
『うりの馬鹿ぁっ!』って怒ってよ。
『うりなんか嫌いっ』って拗ねても良いからさ、
轢かれないでよ、
思い出を帳消しにしないでよ、、!!!
また、『うり、メリークリスマスっ!!』って笑顔を見せて?
『うり!!来週の花火大会、俺らの1周年と俺の誕生日と被ってる!!!』って騒ぎ立てて?
まぁ、そんな夢も叶うかどうか分からないもの。
でも、またあんな笑顔が見れるように、
俺が頑張らなくちゃ。
そりゃ即答だよ?
だって愛する人の誕生日だもん
こんなこと言ったら困るのに、
ほら、
また謝らせた
俺、何してるんだろ。
ほんとに馬鹿。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。