第155話

treat or treat? 駆♡
9
2025/10/26 15:45 更新
季節は秋、食べ物は美味しくて
俺の食欲は制限なしのブラックホール並み
そして目の前には美味しそうな和菓子..

駆)ジュルリ。
恋)だめだよ〜カケるん、商品商品。
駆)分かってますよ〜だ!
今日も美味しそうだなって見てただけです〜
恋)あ、そうだ!俺の失敗作ならあるよ。
駆)それって「黒月」?
恋)そ、「黒月」になるはずだったやつw
力を入れすぎて形が崩れた失敗作です。
駆)それじゃ、遠慮なくいただきます。
(パク!モグモグ)
恋)お味は?
駆)葵さんの作ったこし餡と始さんが作った
上生の生地がベストマッチで最高です✨
恋)正直すぎる感想ありがとう!(泣)

最近看板商品の成形をさせて貰えてるらしく
恋くんは毎日やる気に満ち溢れているようだ
俺の方は変わり映えのない毎日で少し羨ましく
感じる

駆)販売員だから仕方ないんだけどさ..
(小声でボソッと)
恋)何か言った?
駆)何も?さぁ!バリバリ売りまくるぞ〜!

味良し!映え良し!気合い良し!
当店自慢の和菓子をどうぞ!

開店した店内はすぐにお客さんで溢れ大繁盛!
...とまでは流石にないけど、多くの人が
立ち寄りお菓子を買ってくれる

駆)ありがとうございました〜
そろそろお菓子を補充しないと..
恋)追加持って来たよ。
駆)ナイスタイミング!👍
恋)へへw そう言えばさ、今度の週末に
商店街でハロウィンのイベントをやるんだって。
駆)イベント?
恋)仮装して会場に行けばお菓子詰め放題が
出来るんだって。
駆)なんだって!?
恋)仮装の出来栄えに応じた袋が貰えて
詰め込める量が変わるらしい。
駆)ふむふむ、成る程...(真剣)

今度の週末か..彼女を誘って行ってみるのも
良いかもしれないな
仮装も準備しないと、どんなのが良いかな

そんな思考の海へと旅立つ駆なのだったが





駆)子供..限定?
あなた「商店街のイベントですよね?
ツキノ幼稚園の掲示板にもポスターがあるんですけど、子供限定でしたよ。」
駆)確かに、ハロウィンだし子供限定なのは当たり前だよね...俺の確認不足だったよw

お昼過ぎ、早速あなたさんを誘おうと
電話をかけて知ったイベントの内容に
衝撃を受けた、後で恋にも言わないと..

駆)仮装を用意しても意味ないねw
あなた「何か用意したんですか?」
駆)少し前に買いに行く機会があって、
赤ずきんの頭巾を買ったんだ。
あなた)じゃあ、こうしませんか?
駆)えっ?

彼女の提案に少し驚いたけど、
せっかくなのでお言葉に甘える事にした
その提案とは...




あなた視点


今日は駆くんと約束した日、
部屋の中は甘いお菓子の香りで満たされていて

あなた)うん、綺麗に焼けて良かった〜

オーブンから取り出したクッキーの出来栄えに
安堵しながらパーティーの準備を進めていた

「せっかく用意したなら私の家で
ハロウィンパーティーしませんか?」

とゆう私の提案にのってくれた駆くんの為にも
お菓子を沢山用意している
趣味のお菓子作りが活かせるのもあり
朝から張り切って作っていたんだけど..

あなた)流石に作りすぎちゃったかな。。

テーブルに並んだ焼き菓子の山、
冷蔵庫にはプリンやゼリーが並び
手には焼きたてのクッキー

ハロウィン仕様のお菓子を作るのが楽しすぎて
気がつけば食べきれない量を作ってしまっていた

あなた)持って帰れるようにクッキーとかは
ラッピングしておこうかな。

なんて考えながらクッキーの粗熱を取っていると
インターフォンが鳴り、急いでモニターを見に行く

駆「こんにちは!」
あなた)いらっしゃい、開けるのでどうぞ。

出迎えに出ると飲み物が入った重たい袋を持った
駆くんが笑顔で待っていた

駆)飲み物、いろいろ買ってきたよ!
あなた)ありがとう、こっちも沢山用意出来てるよ。
駆)お邪魔します!
ん〜!甘くて良い匂いがする!
あなた)飲み物、冷蔵庫に入れるね。
駆)俺が入れるよ?
あなた)冷蔵庫の中もいっぱいで..w
駆)成る程(察し)それじゃ、お願いします。
(袋を渡す)
あなた)今飲むのだけ出しておくね。
駆)好きなの飲んで良いよ。
あなた)じゃあ、紅茶をもらうね。
駆)俺はオレンジジュースで。

飲み物を冷蔵庫にしまっていると

駆)もう仮装に着替えて良いかな?
あなた)うん、バスルームで着替える?
駆)被るだけだからここで大丈夫。

そう言って目の前で赤い頭巾を付けて見せてくれる

駆)はい!赤ずきんの完成〜(何故か手斧付き)
あなた)わぁ✨可愛い!...なんで手斧なの?
駆)赤ずきんは持ってるでしょ?
あなた)そんな殺意高い赤ずきんは知らないよw
駆)そうかなぁ?
あなた)私も着替えてくるね。
駆)うん。

寝室に行き用意していた仮装に着替える
とは言っても難しい仮装ではなく
魔女のマントと帽子を被った簡単なもの

あなた)どうかな?
駆)魔女だ!よく似合ってるよ、可愛い!
あなた)ありがとう///
駆)仮装もしたし、始めても大丈夫かな?
あなた)うん、大丈夫だよ。
駆)それじゃ、せーので言おうか..せーの!

「トリック オア トリート」!

👏パチパチ

あなた)沢山作ったから好きなのを食べてね。
駆)ありがとう!このクッキー、アイシングで
絵が描いてあるんだ✨プロみたいだよ!
あなた)趣味で色々覚えたんだ。
駆)オバケ👻のクッキーをいただきまーす!
んー!サクホロ食感で美味しい!✨✨
あなた)良かったw
駆)もう一枚、ん〜✨いくらでも食べられるよ。

お菓子を食べて、なんて事ない話をする
それが楽しくて自然と笑顔になっていた

楽しい時間の中、突然..

駆)あ!!
あなた)えっ、どうしたの?駆くん。
駆)俺もお菓子を用意してきたんだった。
あなた)そうなの?
駆)うん、目を閉じてくれる?
あなた)えっ?どうして?
駆)良いから良いからw
あなた)うん、分かった...これで良い?

言われるがままに目を閉じた
何が起こるか分からない事にドキドキする

駆)それじゃ、トリック オア トリートって言って
目を開けてくれる?
あなた)...トリック オア トリート?

言われた通りに目を開けると目の前を
パラパラとカラフルな何かが降り注いだ

駆)ハッピーハロウィン!w
あなた)わ、これ...飴?

手に取って見てみるとそれは
透明な包みで個包装された星や月型の飴で
光を浴びてキラキラと輝いていた

駆)綺麗でしょ?俺のお気に入りの飴なんだ、
星の形をしてるから降らせなたら綺麗だと思って。
あなた)うん!とっても綺麗、ありがとう。
駆)俺の方こそ、ありがとう!
ハロウィンパーティー来年もやろうね!
あなた)うん!楽しみだね!

オバケやモンスターも忘れて
沢山のお菓子に囲まれた素敵なパーティーを
来年もまた2人で

トリック オア トリート

イタズラよりも甘いお菓子を...



終わり

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