第11話

梟の集団
170
2026/02/18 13:05 更新



外に出ると、帳は上がっていた。


さと先が外で待っている……ハズなのに……





いないんだけど。









は?どこいった?



あのナルシストめ……





(なまえ)
あなた
しゃーない。煙草でも吸って待ってよー




私は懐から煙草を取り出し、吸おうとした。



その時だ。



木兎光太郎
ヘイヘイヘーイ!!!!
(なまえ)
あなた
赤葦京治
あっ、ちょ、木兎さん?!



灰色がかったツンツン髪の男性が駆け寄ってきた。



(なまえ)
あなた
え、いや誰?
木兎光太郎
お前、黒狐だろ?!
テレビとかでよく見るぜ!
(なまえ)
あなた
え?えーっと……
木兎光太郎
なんか影から狐出して戦うんだろ?!カッケェなぁ〜!



私の言葉なんて聞いていないようだった。


遠くから1人の男子が走ってくる。


その1人の優しそうな男子が謝ってきた。



赤葦京治
えっと、ごめんね。うちのキャプテンが。
(なまえ)
あなた
いえ……別に、いいですよ。
よくあることなので。
赤葦京治
ありがとう。



その人は薄く微笑み、私に突っかかってきた男性に言った。


赤葦京治
木兎さん。ダメですよ。
赤葦京治
いくら有名人とは言え……急に話しかけられたらびっくりするでしょう?
木兎光太郎
確かに。ごめんな、黒狐。
(なまえ)
あなた
いえ、いいんです。
(なまえ)
あなた
………というか、あなたたちは誰ですか?
木兎光太郎
俺か?!俺は木兎光太郎!梟谷学園高校3年で、バレー部のエースであり主将だ!!!!



えっへんと胸を張って言う木兎さん。



顔は誇らしげに輝き、ちょっと大袈裟なまでに胸を張っている。



すると、隣にいた優しそうな男性も言った。




赤葦京治
俺は赤葦京治。梟谷の2年で、木兎さんと同じく梟谷のバレー部所属。副主将もやってるよ。
(なまえ)
あなた
2年で副主将って、だいぶ凄いね。
赤葦京治
フフッ、ありがとう。
木兎光太郎
そう言うお前は?黒狐なのは分かるけど……本名知らないなーって。
(なまえ)
あなた
………



聞いたのは私なんだから、言わないとダメだよね…




(なまえ)
あなた
………私は………
(なまえ)
あなた
………烏野高校・呪術高専に在学する1年、黒崎あなたの下の名前です。
木兎光太郎
え?!烏野?!?



「烏野」というワードに木兎さんは強く反応した。


木兎光太郎
あなたの下の名前って、もしかしてバレー部のマネージャーだったりする?
(なまえ)
あなた
え?ええ、そうですけど……



木兎さんはエスパーなのかと思った。


私は木兎さんの問いに頷いた。


すると、赤葦さんが不思議そうに言った。



赤葦京治
烏野って、確か宮城県内でしょ?
そんな遠くから東京まで来たの?
(なまえ)
あなた
まァ、任務ですので。
(なまえ)
あなた
海外出張よりかは全然マシです。
赤葦京治
海外出張なんかもするんだ……
(なまえ)
あなた
ま、これも全部あのクソじじい共のせいなんですけど。


「はぁ〜」と私は溜め息をついた。



その時、赤葦さんがふいに、私の頭を触った。


いや、正確には、頭ではなく、獣の耳。


(なまえ)
あなた
ひゃっ…!
赤葦京治
ぁ、ご、ごめん…



パッと手を離す赤葦さん。


離したあと、申し訳なさそうに言った。


赤葦京治
ごめん…あまりこういう耳…見ないから、つい……
(なまえ)
あなた
い、いえ…た、ただ、ちょっとびっくりしただけです…




私は赤葦さんに大丈夫であることを伝えた。



すると、今まで黙っていた木兎さんが、口を開いた。


























木兎光太郎
……思い出したんだけどさ、日向から聞いたんだよ。







































木兎光太郎
お前、笹原葵唯ちゃんを虐めているんだってな?













木兎さんの目は、先程までとは違い、







殺意のようなもので満たされていた。




















































次回
誤解

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