前の話
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雲一つない青空、いつの日かと同じように屋上に立つ。
期待したボクがバカだったのかも知れないが
まぁ仕方ないことだとは思う。
個性って、認められないものですか?
好きな物を正直に言えない世界は苦しくないですか?
そう自分に心の中で問いかけた。
結局、逃げたのはボクじゃないか……。
類は高校三年生だ、受験生で大学に行くのか
早く就活するのか、人生に関わってくる時期なのに。
『少しばかり、信用出来なくなったんだ。』
同じ雰囲気……、その言葉は納得できた。
実際似ている所があるし、類はボクの理解者でもある。
類ならいいか、とも思う。
これも淡い期待かもしれないけど、話してくれたし。
ボク達はこういう運命なのかな。
類から放たれた言葉は少し衝撃的だったが
ボクにとっては好都合な誘いだった___














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。