第3話

3,ピピピピピピンポーン①
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2024/04/12 10:00
あなたの下の名前side


ピンポーン


家のチャイムが鳴る。


ん〜?あれ、もう朝ー??いやそんなはずないよ、だってさっき寝たもん。


1度起き上がってまたベッドに倒れ込む。


ピピピピピピンポーン


ありえない速さで連打したチャイムの音が聞こえる。



ん〜、待ってあと5時間……
おい、あなたの下の名前


上から声が聞こえる。
(なまえ)
あなた
んー?あ、かいとぉ
黒羽快斗
黒羽快斗
あ、かいとぉじゃねぇよ、起ーきろ!あーさ!
(なまえ)
あなた
ん〜


制服姿の快斗がぼーんやりと見える。夢だなこれは。快斗が家にいるはずがない。
(なまえ)
あなた
かいともおいでよぉ


ぐいっと袖を引っ張ると、うおっと快斗がベッドに倒れ込む。


あれ……重い。


まさか、、、とパチッと目を開ける。バッと起き上がるとゴンッ!と快斗の頭と私の頭が鈍い音を立てる。


あ、めっちゃ痛い。これ夢じゃないわ。
(なまえ)
あなた
………………


いててとおでこをさする快斗を見る。
(なまえ)
あなた
ねぇ快斗、起こしに来てくれたの?
黒羽快斗
黒羽快斗
おう

快斗がニカッと笑う。
(なまえ)
あなた
でもね、何回も言うけど勝手に鍵開けて入るのはやめて欲しい


私はにっこりと笑う。えへへーと笑う快斗。あ、これやめる気ないな。

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