ハン side
新しいアイデアが思い浮かばない…
今回任されたのはある本の宣伝ポスターのデザイン。
何個か提案はしたけど、過去作と似通ったものばかりで却下されてしまった。
せっかくの週末だってのに、僕は会社からパソコンや資料を持ち帰って座りっぱなしだ。
会社の社長であり、友人であるチャニヒョンとはシェアハウスをしている。
この方が家賃も安いし、家事とか分担できるから比較的楽に暮らせる…って今そんな事考えてる場合じゃなかった。
一旦パソコンを閉じて、チャニヒョンが淹れてくれたコーヒーを啜る。
苦手分野の登場に僕は机に突っ伏してため息をつく。
この小説は恋愛小説なんだけど、シリアスで涙腺を刺激される。
メリーバットエンドなんだけど、僕は読んでみてそこまで悲しい終わり方ではなかった。
むしろヒロインは最後の最後で報われたって思って…
そうか。なにも小説の要素を全て盛り込もうと思わなくていいんだ。
普段の僕のアイデアとは逆だけど、限りなくシンプルにする。
僕が1番心に残った小説の場面を表せるようなでデザイン…思いついた!
バンチャン side
会社にて、ドアのノック音がして誰かが入ってくる。
中にいる僕の返事を待たずに入ってくるのはアイツだけ。
そのアイデアの内容は、今までのジソンアの思考とは真反対の新しい発想。
暗闇の中で淡く輝く光に向かって女性の影が手を伸ばす。
いたって単純な構図だが、十分なほどに小説の概要を表現できている。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。