その犯人はいままで殺害してきた被害者…
大手企業の社長たちのせいで自分の会社が潰れてしまった、という哀れな人と、その人に雇われた殺し屋だった。もちろん二人とも逮捕され、もう連続殺人で被害者が出ることはない。事はうまく収まった。
殺し屋もその腕をもっといいことに使えばいいのに。彼女は連行される犯人たちを見ると、なんとなくそう思った。
依頼人の言葉を聞くと、軽く微笑んで平次のバイクの後ろに乗る。
そうして彼らは、平次の家へ帰っていった。
彼の部屋で休んでいると、横からふとそんな声が聞こえてきた。
彼女は言葉を濁してそう言う。それを聞いて平次は「いろいろ、なぁ…」と不満そうに言うが、なかなか言えないだろう。
新一と一緒にハワイに行った時に、新一のお父さんに教えて貰った、だなんて。
……
家でいつも通り…いや、いつもと違ってあなたがいないが、新一が推理小説を読んでいるとメール受信音が部屋に鳴り響いた。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。