平次がそう言うと、あなたは嬉しそうに「うん!」と返す。それをみて彼は微笑むとバイクに跨って、「ほな、行くで。乗り!」と言いながらヘルメットを投げる。彼女はそれを上手く受け取ると、指示通り彼の後ろに乗った。
彼女が乗ったのを確認すると平次はバイクを発進させる。
そして大阪城を通り過ぎ、しばらく進んだ所で商店街があった。それが、日本一長いと有名な天神橋筋商店街である。
噂通り、先が見えない…なんて珍しいものを見るような目できょろきょろしていると、平次は可笑しそうに笑って、「こっちや」と案内してくれた。
すると、看板には「たこやき」の文字が。
彼女はその文字に目を光らせる。向こうにはこんなたこ焼き屋は滅多に見つからないし、本場のたこ焼きが一番美味しい。
平次は慣れたようにそう注文する。たこ焼きといえばソース味が定番だが、彼らはどうやら醤油味がお好みらしい。
平次はそれからしばらく待ってたこ焼きを貰うと、「もろたで」と袋をあなたに見せた。すると彼の予想通り、彼女は目を輝かせる。
彼女が新一に送ったメールには、その文が三度も入っていたという…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。