「好きなタイプは何ですか?!」
学校に着いてもにれちゃんの質問は続いていた。
「えー…なんだろ、」
考えたことなかったな…
「私あんま話さない方だからさ、明るい人がいいかも」
「明るい人、ですか…」
「どうしたの?にれちゃん」
気まずそうに視線を下げたにれちゃん。
私変なこと言ったかな?
「い、いえなにもないっす!次は趣味は何ですか?!」
「んー特になし」
自分のこと考える時間少なかったんだよね…
「えぇ!?ほんとっすか?」
「ほんとだよ〜」
あ、でも…
「猫の動画見るの好きかも」
猫のおかしな行動って癒されるよね〜
「おお…!猫!」
ノートに書き込んでいくにれちゃん。
そんなに書き込むほどじゃないけどな…
「へぇ、あなたちゃん猫好きなんだ」
後ろから隼飛の声が聞こえて振り返った。
「うん、隼飛は?」
「俺は別に?」
「秘密主義だね〜」
隼飛って自分のことあんま話さないしね、
答えるとも思ってなかったけど
「俺が好きなのは君だよ」
「ん?なに、隼飛」
「なにもないよ」
ぼそっと何かを呟いた隼飛に聞き返したけど、何も教えてくれなかった。
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一通り質問が終わったので、席を立った。
呪具があるとかないとか悟が言ってたんだよね…
まずはあるかないかをはっきりさせてほしかった。
百葉箱、掃除用具入れの中、靴箱、屋上、、
いろんなところを探してみたけど、見つからなかった。
うーん、気配も探れないしな、、
よし、諦めよう。
時には諦めも大事。
もし呪霊が、その呪具を取り込んで特級になったとしても倒すだけだけなので問題無し。
教室に戻ろうと廊下を歩くと、前の方に遥が歩いていた。
そこまで走って行って、背中を軽く叩く。
「おっはよー!遥」
「っ、痛ってーな!少しは加減しろ!!」
真っ赤な顔で怒鳴られても別に怖くない。
「えー軽く叩いたのに」
「少しも軽くねぇわ!!」
お、遥、今日はツッコミに冴えてる。
「こっちの身にもなれ…」
ぼそっと呟いた遥。
うん、隼飛に遥。
聞き取れる声量で話してくれないかな。
何言ってるかさっぱりわかんないんだけど。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。