第3話

#2
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2025/05/06 13:00 更新





声の主へと視線を移せば、そこにはダボっとした大きめの黒のパーカーを着て、黒のズボンという、全身黒コーデの男の人が立っていた。




暗くてもわかるくらいに整った顔をしている彼は、私の目の前に立ち、倒れている男を冷たい目で見下ろしている。






.「 な、何するんだ…!!」


???
いたかったら、すみません。
でも、つぎは、もっといたくします。



どうやら彼が、ストーカー男を殴り倒してくれたらしい。




その証拠に、男の頬は赤く腫れ上がっている。




いや、力強すぎない…?




それから、悔しそうな顔をした男は、慌てて走り去っていった。




それと同時に目の前の彼がこちらを振り返って、座り込んでいる私に声をかける。




???
大丈夫、ですか?
あなた
あ、え、はいっ…



でも、安心して次から次へと涙が溢れる。


???
ごめんね、こわかったですよね…
おそくなってごめんなさい。



そう声をかけて涙を拭ってくれるけど、あまりにも泣き止まない私に、彼はどんどん焦りだす。


???
あぁっ、どうしよう…
どこかいたい?
あ、そうだ、びょういん!
きゅーきゅーしゃ?



大丈夫だからね、と私の頭を撫でてくれる。




しばらく泣いて落ち着いた頃、改めて彼の顔を確認する。




マスクをしていて、目しか見えないけど、綺麗な目と肌の持ち主だということはすぐにわかった。




すると、


???
あ、マスクしてたらこわい、ですか…?
はずします…



そう言ってゆっくりマスクを外した彼。




決して太っているわけではないけれど、ふっくらとしたモチモチそうなほっぺと、形の整った唇が現れて、さらに驚く。




何この人……めっちゃイケメン………


???
ぼくのかお、なんかついてますか?(笑)



至近距離で目が合って、恥ずかしくなってパッと目を逸らした。


あなた
助けてくださりありがとうございます、、
本当に、助かりました…
???
ぶじでよかったです(笑)
たてますか?



手を差し伸べてくれて、その手を掴んでみるも、私の足に力が入らない。




でも、これ以上迷惑をかけるわけにはいかない。




もうこんな夜遅いし。


あなた
あ、あの…!もう大丈夫ですよ!
一人で帰りますから、どうぞお先に行ってください!



すごく変な人だと思われるだろうけど、こればっかりは仕方がない。


???
あぁー(笑) うそつかないでください。
ばればれです!
てつだいますよ、ほら、



彼は、私の腕を彼の首元に回したかと思えば、


???
あいごっ…



あ、あいご…?




そんな日本語ありますっけ…




てか、


あなた
ちょ、恥ずかしいです!
下ろしてください!!
???
しっかりつかまっててくださいねー(笑)
いえはどこですか?



なんか、初対面のイケメンの男性にお姫様抱っこされてるんですけど?!






𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝

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