朝、予定通りに6時に起きて、お兄ちゃんが用意した朝ごはんをお兄ちゃんと一緒に食べていた
トーストにバターを塗りながらそんな会話をしているとお兄ちゃんが何かを思い出したように立ち上がって後ろの棚から書類が入ってるだろう封筒を取り出した
その後、ヒーロースーツに着替えて歯磨きやらなんだをしていたら、あっという間に8時を迎えていた
それは、ちょっとみたいかも笑
荷物を持って急いで下に降りると、大きなテレビにはかっちゃんと出久がヴィラン退治の後らしい格好でインタビューを受けてる映像が流れていた
そーいや、今日出久と会うって言ってたな
出久もこっち帰ってきてんのかな
そんなことを考えながらコーヒーを飲んでると、無線へ連絡が入った
聞いてみれば、ここの近くの駅でヴィランが暴れてるとの事
ここの近くのプロヒーローとは相性が悪いらしい
雄英前に虎杖達と9時過ぎには待ち合わせだけど、しょうがないか、と思い無線を耳につけた
簡潔にそう伝えて装備をつけた
玄関から出て、屈伸を数回したあと、シャボン玉を出して駅の方向へ向かって走りだした
全てを片付けて走ってここに向かったものの、現在時刻9時20分
こんなん、
道に迷ってましたなんてバカ正直に言えるわけないじゃん
そのまま話をそらし、懐かしい校舎を通り、談話室へと向かった
談話室で4人でわちゃわちゃと待っていると、少しした頃に扉が開いた
挨拶を交わすと、相澤先生らしく早速今日のことについての最後の打ち合わせを始めた
時計を見てみると、まだ2時間目が始まるには時間があるっぽい
苦笑しながらそう答える相澤先生と話をしてると、時間が経ったのか、私達は講習をするために多目的室のような教室へ向かった
今日はヒーロー科1年を対象に個性について、そして呪力について教えることになってる
そして、チャイムの音の後の相澤先生の声を合図に教室の扉を開けた
約束40人がいる生徒と相澤先生を前に私達は教卓に立った
とりあえず自己紹介をしてみると、今の活躍を見てくれてるのか歓声が上がった
少し照れくさくなって笑って誤魔化し、野薔薇達の方に目線を向けるとさっさと話始めろ、とでも言わんばかりに見てきた
ヒーローの卵が沢山いるこの場所は、この子達にとって必ず成長出来る最高の場所で、
悩んで、つまづいて、ぶつかって、泣いて、
助け合って、競い合って、高めあえる
そんな場所
私が雄英で学んだ事は数え切れないぐらい沢山あって
だからこそ
二度と戻ってこないこの場所で後悔をして欲しくない
そういうと、隣にいた野薔薇、伏黒、虎杖は小さく笑った
ヒーローですら一部の人しか知らないくらいだったから
最初は、五条さんと伏黒がただただヤバいやつにしか私の目には映らなくて
理解ができるまで誤解を沢山してた
あの時の私が今の私を見たらどう思うだろうか
自分自身こうやって呪術師としても動くことがあって
五条さんや虎杖達とも仲良くしてる
なんなら、
自分の尊敬してる、師匠が呪術師だなんてしったら
驚くだろうな
そういうと、生徒の中で
「アクと同期って確かダイナマとか居なかった?」
とかそういう声がちらほら聞こえてきた
頭を下げると、大きな拍手が起こった
顔を上げると、明るい生徒たちの顔が
後方には、優しい顔をしている相澤先生とマイクが見守ってくれていた
嬉しくなって笑ってしまいそうなのをこらえた
そう言ってその場を伏黒達に渡した
虎杖と野薔薇が紙を配り始めると生徒達は
『なににする?』
『呪術についても知れる機会ってあんまねーから知りたいよな!』
『呪術師に直接教えてもらえる機会ってそうそうないもんな』
『でもアクって体術上手で有名じゃん?教えて貰いたくない?』
『さっきの先輩の話ももっと聞きたいよね』
なんて、たくさんの声が聞こえてきた
そんな中で、1人、学級委員長らしき人が手を挙げた
伏黒がそう聞くと、学級委員長は立ち上がって
『何をするのか具体的に教えていただきたいです!』
と、いつかの飯田を見ているような発言をした
呪具という言葉に反応した生徒は少し居た
多分、どこかの現場で使用したところを見たことがあるのか
それとも、ただ単に興味があるのか
そんな様子を見て少なからず私はワクワクした
良華先輩も私たちに教えてくれる時こんな気持ちだったのだろうか
そして、また1人の生徒は
『1回の授業でどこまで力にできるかで選択は変わってきますけど、それはどうなんすか』
って、まるで轟みたいなことを言う奴がいた
さすが相澤先生のクラス
曲者は多いな笑
伏黒はそんな質問が来るのを予想していたかのように
前に出て答えた
珍しく熱いことを言ってる伏黒に私も野薔薇も驚いていたけど、虎杖だけが面白そうに笑った











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!