屋上にて
少し無愛想に声をかける。
するとあいつらがやって来た。
性格クズはどっちだよ、と思いながら海里を睨む。
急に表情を変えて言った。
その瞬間俺は後ろから棒で殴られた。
《ドサッ》
地面に倒れ込むと、海里とその取り巻きたちは俺を殴ったり蹴ったりした。
まるで俺はサンドバック状態だった。
その後も殴られ、蹴られ、殴られ、殴られ、蹴られ……
ひたすらその繰り返しだった。
確認する気力も、怒る気力も出なかった。
ずっと殴られたり蹴られたりしてて、身体中が痛いから。
《タッタッタッタッ……》
奴らが去っていった。
それからしばらく動けずにいた。
声が聞こえた。
ただ何を話しているのかとか、誰が話しているのかは全くわからなかった。
それからしばらくして、誰かが屋上に来た。
声を出したかったが上手く出せなかった。
代わりに、涙だけは大量に出てきた。
亜朱花は泣いていた。
そして2人がいなくなってからしばらくして、またも屋上に誰かの足音が聞こえた。
ゆっくりと入口を見てみると……
帰ったはずの海里達がいた。
海里はそう言うと素早く亜朱花を押し倒した。
海里は亜朱花に襲いかかった。
海里を止めようと立ち上がると…
秋彩に止められた。
今の俺は傷だらけで力がないため、簡単に止められてしまった。
目の前で友達が犯された。
その事実に湧き上がってくるのは自分への情けなさと怒り。
亜朱花が俺を引き止める。
ただ俺はその手を振り払った。
俺は、涙と共に屋上から飛び降りた。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。