第5話

飛び降り
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2022/03/16 09:39 更新
屋上にて
清本 祐穂
清本 祐穂
……
来たぞ
少し無愛想に声をかける。
するとあいつらがやって来た。
本葉 海里
本葉 海里
おいおい、その口調はないんじゃねぇか?
性格クズの優等生くん?
性格クズはどっちだよ、と思いながら海里を睨む。
本葉 海里
本葉 海里
おお、こえーこえーw
本葉 海里
本葉 海里
調子乗ってんじゃねーよゴミが
急に表情を変えて言った。
その瞬間俺は後ろから棒で殴られた。
清本 祐穂
清本 祐穂
っ……!
《ドサッ》
地面に倒れ込むと、海里とその取り巻きたちは俺を殴ったり蹴ったりした。
まるで俺はサンドバック状態だった。
清本 祐穂
清本 祐穂
痛っ……やめろっ……
本葉 海里
本葉 海里
小鈴は腕を切られたんだぞ?
この程度で済むとでも思ってるのか?
マジでゴミだな。
清本 祐穂
清本 祐穂
俺はっ……やってない……
本葉 海里
本葉 海里
うるせぇ!
清本 祐穂
清本 祐穂
ガハッ……
その後も殴られ、蹴られ、殴られ、殴られ、蹴られ……
ひたすらその繰り返しだった。
本葉 海里
本葉 海里
……
清本 祐穂
清本 祐穂
っ……
本葉 海里
本葉 海里
今日はこのくらいにしといてやるよ。
李雲 優貴
李雲 優貴
じゃあね、ゴミクズ優等生君。
青木 秋彩
青木 秋彩
ついでにお財布からいくらか貰っておいたからw
清本 祐穂
清本 祐穂
……?!
確認する気力も、怒る気力も出なかった。
ずっと殴られたり蹴られたりしてて、身体中が痛いから。
本葉 海里
本葉 海里
じゃーな
《タッタッタッタッ……》
奴らが去っていった。
それからしばらく動けずにいた。
蓮川 奏太
蓮川 奏太
あ、ねぇねぇ〜。
俺達ストレス溜まってるから祐穂に八つ当たりしようと思ってたんだけどずっと来ないんだよね〜
どこか知らない〜?
本葉 海里
本葉 海里
ん?あぁ、あいつなら屋上でくたばってるぜ〜
蓮川 奏太
蓮川 奏太
ありがと〜
清本 祐穂
清本 祐穂
……?
声が聞こえた。
ただ何を話しているのかとか、誰が話しているのかは全くわからなかった。
それからしばらくして、誰かが屋上に来た。
蓮川 奏太
蓮川 奏太
祐穂!!
風望 亜朱花
風望 亜朱花
大丈夫?!
村宮 友花
村宮 友花
酷い傷……!
清本 祐穂
清本 祐穂
……ぁ…
声を出したかったが上手く出せなかった。
代わりに、涙だけは大量に出てきた。
風望 亜朱花
風望 亜朱花
怖かったよね…痛かったよね…
そばにいてあげられなくてごめん…ごめんね……
亜朱花は泣いていた。
村宮 友花
村宮 友花
私保健室から応急処置の道具借りてくる!
蓮川 奏太
蓮川 奏太
俺も行く!
そして2人がいなくなってからしばらくして、またも屋上に誰かの足音が聞こえた。
風望 亜朱花
風望 亜朱花
あ、おかえ──
!!!
清本 祐穂
清本 祐穂
……?
ゆっくりと入口を見てみると……
本葉 海里
本葉 海里
よぉ、優等生君?
帰ったはずの海里達(あいつら)がいた。
風望 亜朱花
風望 亜朱花
なんで……帰ったはずじゃ……
本葉 海里
本葉 海里
さあ?なんでだろうな笑
海里はそう言うと素早く亜朱花を押し倒した。
風望 亜朱花
風望 亜朱花
きゃっ
清本 祐穂
清本 祐穂
っ……!
風望 亜朱花
風望 亜朱花
ちょっ、離して!
海里は亜朱花に襲いかかった。
清本 祐穂
清本 祐穂
っ……!
やめ──
海里を止めようと立ち上がると…
青木 秋彩
青木 秋彩
はい、ストップ。
秋彩に止められた。
今の俺は傷だらけで力がないため、簡単に止められてしまった。
清本 祐穂
清本 祐穂
亜朱花……!!
風望 亜朱花
風望 亜朱花
いや……やめて……!
いやぁぁぁぁぁぁあ!!!






























風望 亜朱花
風望 亜朱花
うっ……グスッ……
清本 祐穂
清本 祐穂
っ〜〜!!
目の前で友達が犯された。
その事実に湧き上がってくるのは自分への情けなさと怒り。
青木 秋彩
青木 秋彩
あははは!見てて滑稽だったよ!
青木 秋彩
青木 秋彩
友達がレイプされる姿を青ざめた顔で見てるなんてねぇ!
青木 秋彩
青木 秋彩
ホント滑稽だよ!
青木 秋彩
青木 秋彩
あはははははは!!!
本葉 海里
本葉 海里
そうだなぁw
もう2人は来ねぇぜ?
応急処置の道具を探してると思うが、それは優貴が隠してるからなぁ?w
清本 祐穂
清本 祐穂
お前……!!!
本葉 海里
本葉 海里
おっと、お前が俺に勝てると思うのか?
そんなボロボロの体でw
清本 祐穂
清本 祐穂
っ……!!
清本 祐穂
清本 祐穂
謝れ!
亜朱花に!!
亜朱花は関係ない!
風望 亜朱花
風望 亜朱花
うぅっ……
本葉 海里
本葉 海里
はぁー?
お前の味方だからだよ。
お前が全て悪い。
だから、俺は謝らねーからな。
清本 祐穂
清本 祐穂
……どうしたら謝る?
本葉 海里
本葉 海里
そうだなぁ…
本葉 海里
本葉 海里
お前が今ここで飛び降りたら謝ってやってもいい。
風望 亜朱花
風望 亜朱花
……!
清本 祐穂
清本 祐穂
わかった、飛び降りればちゃんと亜朱花に謝るんだな?
本葉 海里
本葉 海里
ああ、出来ればな?w
清本 祐穂
清本 祐穂
やってやるよ。
亜朱花の為なら。
風望 亜朱花
風望 亜朱花
ダメ…ダメ……!
亜朱花が俺を引き止める。
ただ俺はその手を振り払った。
清本 祐穂
清本 祐穂
ごめんな、亜朱花、俺のせいで。
清本 祐穂
清本 祐穂
さよなら。
風望 亜朱花
風望 亜朱花
ダメーーー!!!!!
俺は、涙と共に屋上から飛び降りた。

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