分かりました
その願いを叶えて差し上げましょう
悠佑Side
ホンマに叶えてくれるんか？
めっちゃ怪しいけど…
そんなことを考えていたら
急に辺りが眩しくなった
白い光が出ているのに気づく
見たことあるよな、この光
確か、人狼ゲームに参加する前…
この世界に移動するときに…
光が強くなる
目を瞑る
きっと、メンバーに会えるやろうと信じて
少し時間がたった今、光が落ちついた
というか光ってない
目を開けると
ここにいる
いなかったはずのメンバーが
目の前にいる
初兎は号泣しながら、俺に抱きついてきてるし
ほとけは泣きながらめっちゃ謝りよう
しんどかったんやろな
初兎は、人狼という役職になって
大切な仲間を、殺さないといけへんかったし
ほとけは、ほとけでこのゲーム参加させてもうたこと
責任感じてんやろ…
２人を落ち着かせたら
次は…
我慢しとるな
バレバレやな
最年少なクセに
プライドが高く、あんまり人前では泣かへん
こんなに声を上げて泣くりうらは初めて見たかもしれん
ちょっとびっくりするけど
まぁ…たまには泣かせたらな
我慢し過ぎも良くないし…
泣くときはしっかり泣いた方が良いし
泣きながらやけど
いつもの可愛い笑顔のりうらに
ちょっと安心した
いつもよりちょっと幼くなっとる、ないこ
リーダーやからって溜め込んで欲しくはないけど
無理に変なこと言うより、
ないこの話に相づちを打つほうが、今はいいやろ
戻って来てから一言も喋ってない
ゆっくりこっちに歩いて来る
まろは、ないこが処刑された後、
ずっと司会をしてくれとった
きっと、みんなに心配をかけたくなくて
我慢していたんやろ？
嘘つくのやってヘタなはずやのに
ゲームのために頑張ったんやろ？
ないこも、子供組も落ち着いてきて
普段とあんまり変わらなくなった
助けたのは、俺じゃないし
あいつらの考えのおかげやしな
俺の想い、
普段伝えることはないから伝えられて良かった
やっぱり、こいつらのこと好きやなぁ
一度、静かになると
他のグループの声が目立つ
シクフォニは落ち着いたみたいだけど
すたぽらはまだ、話してる
ないこが待ちきれんくなって話しだした
平和やな～
ボイシングメンバーって元から仲良かったけど
このゲームを通して、もっと仲良くなったよなぁ…
ピカァァァァァァ
気がついたら元の場所に戻ってる
俺らがカードで人狼ゲームをやってたあの場所だ
何を変わってない
ポジティブな人ばっかりやなぁ、ボイシングって
だからこそ雰囲気が明るくなっていいんやけど
ないこも、同じこと思っとったみたいやな
会話が気にしない方向にまとまると
何か話したそうなやつが目立つ
どうせ何か遊びたいとか言うんやろ
元気やしなぁ〜こいつら
やっぱり言い出した
しゃーない、付き合ってやるか
以外に元気な人多いな
なんのゲームするんやろ
おいおい、なんか嫌な予感が…
当たるからな、この予感
いるま、ようやった
こさめはまだ懲りへんのか
でも、この人狼ゲームみたいなことって
これからの人生では絶対体験出来ないことやろ
もちろん、メンバーと戦うのは辛かったし、
たいへんやったけど
やからこそ、こいつらは
俺にとってめっちゃ大切な人なんやって分かったわ
ずっと守ったるからな、俺の願い叶えてや
