ニキくんが帰ってから、
少しして私もその場を離れた
今までのニキくんとの思い出を振り返りながら…
とかしちゃうの、良くないのかなぁ
写真とか見返したりしちゃっていた
校門まで来た時
校門に寄りかかっていたヒスン
あの後に、ニキくんはヒスンに会って、
何を話すんだろう
後で自分で話すとか言ってたけど、
ってことはもうヒスンは知ってる…?
久しぶりに一緒に歩くこの道
なんだか、緊張して歩き方が変かも
マフラーを巻いてるヒスンには、
毎年やられる
でも、今年でこの姿を見られるのは最後なのかな
進路…は違うよね、きっと
急に覗き込んで、
からかうように言ってくるヒスン
進路は同じでも、学校が違うなら、
今までと変わるからそりゃ寂しい
でもそんなことがバレたら、好きバレも同然
きっとヒスンはこんな私をバカにする
ずっとそうだったから
転んだ時も、ミスした時も、雷で怖がってる時も、
ずーっと馬鹿にしてきてた
だから、今だって、内心面白いと思ってる
と思って、こんなこと言ってるけど
そう言われた時にはもう、私の家の前だった
ヒスンは頭を掻きながら、照れたように
視線を外す
これが、ヒスンの本心なんだ
初めてヒスンの本音を聞いた気がする
そう言って、家の方向へと歩くヒスン
その背中を見送れるのもあと3ヶ月
って思うと、どんどん寂しくなるよ
離れ離れなんていや
離れる前に、ちゃんと伝えないと
好きだって














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。