第45話

42.
357
2026/05/28 11:00 更新





ニキくんが帰ってから、

少しして私もその場を離れた




今までのニキくんとの思い出を振り返りながら…

とかしちゃうの、良くないのかなぁ




写真とか見返したりしちゃっていた









校門まで来た時









heeseung
heeseung
   何してんの?こんな時間まで   





あなた
   え、ヒスン…?!   










校門に寄りかかっていたヒスン











あなた
   ヒスンこそ、何してるの?   



heeseung
heeseung
   いやー、さっきニキくんに会ってさ   



あなた
   え、ニキ…くんに?   



heeseung
heeseung
   何その顔笑   
heeseung
heeseung
   そんな顔したらニキくんが可哀想   



あなた
   あ、いや別に…!
ニキくんに対してじゃないから、










あの後に、ニキくんはヒスンに会って、

何を話すんだろう




後で自分で話すとか言ってたけど、

ってことはもうヒスンは知ってる…?









あなた
   な、何か話したの?   



heeseung
heeseung
   うん、日常会話   



あなた
   日常会話って…   



heeseung
heeseung
   なに?なんか変だよ笑   
heeseung
heeseung
   俺に隠してることでもあるの?   



あなた
   は、?!いやいやそんなこと!   






heeseung
heeseung
   まあいいけど、用事終わったなら帰ろ   
heeseung
heeseung
   一緒に   



あなた
   あ、うん   
















久しぶりに一緒に歩くこの道


なんだか、緊張して歩き方が変かも




マフラーを巻いてるヒスンには、

毎年やられる




でも、今年でこの姿を見られるのは最後なのかな

進路…は違うよね、きっと









あなた
   …ねえ?   



heeseung
heeseung
   ん?   



あなた
   ヒスンってさ、卒業したらどこ行くの?   
あなた
   ほら、こういう話あんましないからさ   
あなた
   気になってて、   



heeseung
heeseung
   専門だよ   
heeseung
heeseung
   歌の   



あなた
   専門、か   



heeseung
heeseung
   あなたも専門でしょ?   



あなた
   まあ、うん   



heeseung
heeseung
   いやー、でも学校がちがくなるのか   
heeseung
heeseung
   なんか不思議だよね   



あなた
   …っ、   



heeseung
heeseung
   …あ、もしかして寂しい?   










急に覗き込んで、

からかうように言ってくるヒスン




進路は同じでも、学校が違うなら、

今までと変わるからそりゃ寂しい

でもそんなことがバレたら、好きバレも同然









あなた
   …そんなこと一言も言ってない!   



heeseung
heeseung
   どんだけ一緒にいると思ってんの   
heeseung
heeseung
   言葉にしてなくったって分かりますー   



あなた
   ……笑えば?   



heeseung
heeseung
   え?   



あなた
   寂しいとか思われてんの、面白いでしょ   
あなた
   早く笑いなよ   










きっとヒスンはこんな私をバカにする

ずっとそうだったから




転んだ時も、ミスした時も、雷で怖がってる時も、

ずーっと馬鹿にしてきてた




だから、今だって、内心面白いと思ってる

と思って、こんなこと言ってるけど









heeseung
heeseung
   なに急にどうしたの?   
heeseung
heeseung
   別に、なんも面白くないんだけど   










そう言われた時にはもう、私の家の前だった









heeseung
heeseung
   寂しいなんて思うの、当たり前   
heeseung
heeseung
   ……だと思ってんだけど   



あなた
   …え?   



heeseung
heeseung
   俺たち、何年同じ学校?   
heeseung
heeseung
   何年同じクラス?   










heeseung
heeseung
   寂しいとかの次元じゃないでしょ   
heeseung
heeseung
   俺だって同じだから   



あなた
   ヒスン……   










ヒスンは頭を掻きながら、照れたように

視線を外す




これが、ヒスンの本心なんだ

初めてヒスンの本音を聞いた気がする









あなた
   ……なら、良かった、な   



heeseung
heeseung
   良かったってなに笑   
heeseung
heeseung
   ほら、早く入りな   
heeseung
heeseung
   風邪ひくよ   



あなた
   …うん、じゃあまた明日   



heeseung
heeseung
   ん、また明日ね   










そう言って、家の方向へと歩くヒスン




その背中を見送れるのもあと3ヶ月

って思うと、どんどん寂しくなるよ









離れ離れなんていや









離れる前に、ちゃんと伝えないと



















好きだって









プリ小説オーディオドラマ