家
ピンポーン
お母さん「ほら、来たわよ」
『…はぁ。』
ガチャ
お母さん「どうも、お願いします!」
「お願いします。中島健人って言います」
お母さん「ほら、あなた」
『…お願いします。』
「可愛いですね。」
『、、、』
…この人、私が苦手なタイプだ
部屋
「じゃあ、さっそく苦手な教科教えてもらっていい?」
『数学と、社会です』
「うん、分かった。教えるから、やっていこうか」
『はい。』
10分後
『はい、これで合ってます?』
「ん~、ちょっと惜しいけど違うな」
『どこですか?(寄る)』
「、、、」
『先生?』
「…あのさぁ、そんな無防備で我慢できる男なんていないよ?」
『え?』
ドサッ
『ひゃっ…?!ちょっと、何するんですかっ!』
「あなたちゃんが無防備なのが悪い」
『何言っt…っん?!』
「っん、…は」
『んぅ…っ』
胸をいくら押してもびくともしない。…ヤバいキスが上手すぎて呑み込まれそう
「っぷは、…」
『っ、何するんですか…!!!』
「自分だって気持ち良さそうにしてた癖に?」
『、、、』
「まあ、ここら辺にしといてあげる。勉強再開しよ」
…この日から、この家庭教師と変な関係が始まってしまった
♡×10
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。