第42話

1,199
2019/03/30 03:52
私の命日まで後0日。














来ないで欲しかったんだけどね。











時は待ってくれないから。












今日はゆんちゃんが来てくれる。










ちょうど病室の窓から見える景色は桜でいっぱいに。










コンコン
me
me
はーい。
ユンギ
ユンギ
よ。俺。
me
me
あんにょーん。
ユンギ
ユンギ
あんにょん。
me
me
ちょっとさー、外、散歩しない?








今日は朝からママが居る。











ママもきっと、私が死ぬと思ってるんだろう。
me
me
ママ、いい?
ママ
いいわよ。2人で行ってきなさい。







ママはとても優しくて美しい笑顔で私を見送った。








me
me
ゆんちゃん、行こ?
ユンギ
ユンギ
おう。






@桜の並木道
me
me
綺麗…だね。
ユンギ
ユンギ
おう。
me
me
ベンチに座ろ?
ユンギ
ユンギ
おう。
me
me
ゆんちゃんはさ、私を彼女にしてよかった?
ユンギ
ユンギ
おう。
me
me
後悔してない?
ユンギ
ユンギ
おう。
me
me
今日が命日ってことも知ってるよね?
ユンギ
ユンギ
…おう。








私は隣に座っているゆんちゃんの肩に寄りかかる。
me
me
1週間。長いようで早かったね。
ユンギ
ユンギ
ユンギ
ユンギ
俺さ、お前を…
me
me
何?
ユンギ
ユンギ
なんでもない。
me
me
眠くなってきた。
ユンギ
ユンギ
寄りかかってていいよ。
ユンギ
ユンギ
やっぱ、言うわ。
ユンギ
ユンギ
俺はお前を彼女にして死ぬほど幸せだった。
ありがとう。









私はユンギが " ありがとう " と言い切ったとき





























永遠の眠りについた。

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