教室に帰るなり私達に群がるみんな。
それぞれ購買で買ってきたものを取って
自分の席に座って食べる。
横向きに座ったり、後ろ向きに座ったり。
お行儀は良くないかもしれないけど、みんなの顔が見えて話せるのっていいな。
桜乱は同性愛者だもんなあ。
確かにその辺の女の子だったら告白しても付き合えることの方が少ないか。
可愛くニコッと笑う桜乱に思わずキュンとしてしまったけど、僕の横でカツサンドを食べてた雷がジトーっと睨んできた。
ふいっと明後日の方へ顔を逸らされた。
え、地味に傷つくんだけど。
私がそう聞くとなぜか部長と輝にも目を逸らされた。
なにこれいじめか?
空気に耐えられなかったのか、泉はみんなに別の話を振った。
先ほどまで目を逸らしてた部長がようやくこちらの方に顔を向けて話し始める。
そうか…今日みたいにみんな集まれる日はあんまり無いのかな。
少し残念に思っていると、みんなからの視線を感じた。
え、そんなに寂しそうな顔してた?
急に自分が恥ずかしく感じて顔が熱くなる。
なんか二人で言い合ってる。仲良いなあ。
本当に勉強が苦手なんだ…。
一応ここ進学校な筈なんだけどな、どうやってこの学校に入ったんだろ。
まあ百合よりはいいか。
前回のテスト全教科合わせて5点だったし。
なんだよ全教科合わせて5点って。
みんなで喋りながら過ごす昼休みはあっという間に感じる。もう昼休み終了の鐘がなった。
捨てられた子犬みたいな顔の輝。
でも、私は…。
優しい奴だなあ。
改めて輝の優しさを感じて胸が熱くなった。
午後からも部長や雷、桜乱と過ごせるし、ここに居ればなにも怖くない。
そう思っていた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!