あなた「うっ…」
猗窩座「何故だ…」
体から血が吹き出してくる。
あなた「私はね…」
私の背後で首だけになったそいつに語りかけた。
あなた「未来は少ししか見れないけど、
過去はきちんと見えるんだ。
あとね…
私には、未来を変える方法も見えるの」
猗窩座「未来を…変える…」
あなた「そうだよ…」
私は自分の耳を押さえた。
さっき、私は自分の耳を切り落とした。
それは、彼奴にとっては予想外だったんだろう。
あなた「相手の…予想外の行動をするの…
そうすれば、未来は…変わるから…」
体から力がどんどん抜けていく。
そのまま、床に体を預ける。
猗窩座「…俺が…負けた…弱い…人間に…」
あなた「そう、あんたは負けたの。
あんたは知ってるはずでしょ?
大切な人を守りたい、という気持ちが
どれ程強いのかを。
そして、
守りきれなかった悔しさは、
その何倍も強くなることを」
猗窩座「…」
あなた「次は…きちんと幸せになりなよ、鬼さん」
猗窩座「…」
そいつは何も喋らなかった。
静かに、そいつは塵になっていった。
あなた「さよ、なら…」
猗窩座「…ぁぁ…」
私は、そいつの最期を、見届けた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。