海外の文豪、マーガレット・ミッチェルの死因は交通事故である。
ただの作家である私は、文豪に並べるとは思ってないけど…
いつか、「作家あなたのペンネーム改め、あなたの名字あなたの死因は交通事故である」だなんて言われたりするのかな……?
『冬の金木犀』の実写映画を、最後まで見られなかったのは心残りだろうか……
また新しい話を考えてたんだけど、それも途中で終わっちゃうな。
佐久間さんと交わした約束も、私から破っちゃうことになるね。
せっかくまた再会できたのに……
文豪、阿部次郎はこう綴った。
「死は生の自然の継続である」と。
私にこれから訪れるのは、死ではない。
生という行為の延長線上に向かうだけだ。
だから、悲しくは無い。
[佐久間side]
最近、あなたのペンネームさんのお陰で小説に沼った。
1番好きなのはあなたのペンネームさんの本だけど、いろんな作家さんの本を読んで、アニメと同じくらい本が好きになった。
でも『冬の金木犀』の撮影が今日で終わってしまう。
長いようで短い撮影期間だったな〜……
そうだ、今日はあなたのペンネームさん撮影見に来てくれるんだし、少しお話できるかも。
しまった、まだここはSnow Manの楽屋だった。
俺のにやけ顔が見られてしまう。
阿部ちゃんも見に来る〜♪
………て、参観日かよ!!笑
バタンッ!!
急に楽屋のドアが勢いよく開く。
なんだなんだと慌ててそっちを見ると、なんだか焦って息を上げているマネージャーの姿があった。
ただならぬ雰囲気に、俺と阿部ちゃんは一度顔を合わせ、真剣な顔になってマネージャーに向き直った。
あなたのペンネームさんが…?
な、なんでそんなことに……
何かの間違いじゃねぇの……?
どうか、無事でいてくれ……
約束も果たせないままサヨナラなんて、笑えねぇかんなッ……!!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。