第26話

破壊力
692
2020/04/29 16:28



17:00





今日は待ちに待った矢野くんとの夏祭りデート





ピンク色の浴衣に、髪の毛もセットした。





緊張してきた、、、









矢野『………真野さん?』







私「あ、矢野くん!」







私服姿の矢野くん、、、


かっこいい!!!!!!


着飾ってるわけじゃなく、Tシャツとジーパンをサラッと着こなしてる







矢野『………浴衣、、』



私「あー、、うん」



矢野『………似合うね』



私「ほんと!?良かった…」



矢野『じゃあ、行こっか』



私「うん!」






良かった、、、



似合うねって!!似合うねって言われた!!



浴衣着てきて良かった〜






矢野『真野さん何か食べたいものとかある?』



私「んーチョコバナナ!」



矢野『チョコバナナ(笑)』



私「え!変!?笑」



矢野『いや、可愛いなーって思って』



私「………!!(照)」



矢野『…………あ、ごめん…』





そう言い、矢野くんもちょっとだけ照れた様子で
視線を屋台へ戻す






矢野『今日暑いね』



私「ね、、暑いよね」



矢野『そういえばオススメの場所あるんだ』



私「オススメの場所?」



矢野『うん。食べ物買ったらそっち行こうか』



私「うん!」







オススメの場所…ってどこだろう、、







チョコバナナや焼きそばを買い、

矢野くんに連れてこられたのは

ちょっと小高い丘だった







私「ここ…」



矢野『真野さんも来たことある?』



私「昔ここでよく花火見てた」



矢野『そうなの?じゃあもしかしたら子供の頃会ってたかもしれないね』



私「矢野くんもここで花火見てたの?」



矢野『うん。ちょっと会場から離れてて静かに花火見れるから』



私「分かる」






もしかしたら子供の頃に会ってたかもしれない


そんな運命的なことあるのかな…


と思いながらも心のどこかで期待する自分もいた





矢野『足、痛くない?』



私「うん!大丈夫だよ!」






遠くの方でザワザワとお祭りの喧騒が聞こえる






私「矢野くんチョコバナナ食べる?」



矢野『いいよいいよ!真野さん食べな?』



私「チョコバナナ嫌い?」



矢野『好きだよ』



私「!!」







好きだよ!!!!の破壊力!!!


チョコバナナに対してっていうのは


分かってるけども!!







私「ひ、ひと口だけでも…」



矢野『じゃあひと口いただきます』





そう言って一口だけ矢野くんが食べた





矢野『美味しいね』



私「で、でしょっ」






こ、これは、、、、


関節キス、、、だよね!?!?


バナナっていうのが何とも言えないけども!!








ーーーーーヒューーー



ドーーーーーーーン








私「あ!花火始まった!」



矢野『ほんとだ』








好きな人と初めて見る花火はとても綺麗で


特に1発目の花火は今まで見てきた花火の中で、


いちばん綺麗だと思った。






矢野『真野さん』



私「んー?」



矢野『浴衣、、、』



私「え?浴衣??」



矢野『うん浴衣、、』



私「浴衣がどうしたの?え!何か変!?」



矢野『いや、そうじゃなくて…』



私「??」



矢野『……あんまこっち見ないで…笑』



私「え?なんで??」



矢野『今日の真野さんいつも以上に可愛くて…照れる』



私「!!!!」



矢野『あ!あれドラえもんかな?』



私「え?あ、ほんとだ!ドラえもん!」







お互い恥ずかしくなってしまい

また花火に視線を移す


が、


ダメだ、、

全然花火に集中できないよーーー(泣)

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