放課後 今日は私が所属している
緑化委員会の活動があるので残っている。
学校のプランターの目の前に立って
植物に水やりをしていた。
ごく普通に水やりをしていると、
急に肩をたたかれた。
私の肩をそっとたたいたのは小柳くんだった。
小柳くんってあの三人と仲良いから、
よく見るけど直接話すの今が初めてかも。
今日の昼だって直接話はしなかったけど、
5人で食べたし、
小柳くんって 一匹狼 っていうイメージというか 、
私の一方的な偏見に過ぎないけど ……
そんなイメージがあった。
だけど直接話してみると
なんとなく愛嬌があって、可愛い
自分が担当する場所はもう既に決まっているから
私の所にわざわざ来たと云うことは何かあるのだろう
さて、私は水やりの続き、やりますか ……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。