朝
カーテンの、隙間の日差しで目が覚める仁。
仁(じん)は服を着て。
居間の方に行く。
台所の方に目をむけると、コーヒーを入れて居る。
周之助(しゅうのすけ)
仁
「あっ・・・おはようございます・・」
周之助は、背をむけたまま。
周之助
「・・・おはようございます・・
コーヒー飲みます?」
仁
「・・よろしくお願いします・」
周之助の、後ろ姿を見ていたら。
大きめの服の首元から、首の後ろに仁の付けた
跡が見えた。
周之助がコーヒーを持って来た。
周之助
「どうぞ」
仁
「どうも」
周之助
「ブラックで良かったですよね?」
仁
「はい」
仁の向かいの椅子に座る。
テーブルを挟んでコーヒーを飲む。
周之助「・・・」
仁 「・・・」
周之助
「あの・・
昨日はすみませんでした。
変な事言って・・して。
お酒のせいとか言いません。
でも・・あんな事言ってごめんなさい・・
いや・・だったでしょ・・」
下を向く周之助。
仁
「いえ・・俺も・俺はイヤじゃなかったんで
はい・・自分の気持ちでした事なんで。」
周之助
「あんな事、もう言いませんから。」
仁
「今日、原稿持って行かなきゃ行けないんで
そろそろ行きます。」
周之助
「はい・・」
それから2人は、ぎくしゃくしていた。
周之助の仕事部屋。
仕事をしている。
そこに、紅茶を持って来た仁。
仁
「どうぞ」
仁の方をむくと、周之助は顔を見ると直ぐ
顔を、そらす。
周之助
「あ・・ありがとうございます。」
仁
「いえ。」
周之助は突然。
周之助
「前みたいに、しようって思っているんですけど。」
仁
「俺も、そうです」
周之助
「自分から、言いだした事ですけど。
な・・なにもなかった方がこれから。
やりやすいと思って・・だから・・その」
仁
「はい、忘れましょう。」
周之助
「わがまま言って、すみません。」
そう言って、紅茶を1口飲む。
それでも、なかなか前のように行かず。
意識してしまう2人。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!