第14話

13話
31
2021/11/13 08:17 更新
  忘れようと決めて、1週間後

あれから、少しは前のように話せては
居るようになってはいた。


だが、本当は無理に戻している感じだ。


仁(じん)
「はぁー、会えるのは嬉しいんだけど。
やっぱり変な緊張感と言うか。
前のように話せては居るけど。
無理矢理感あるし。」

そんな事を思って居ると。

編集長
「仁君」

突然呼ばれた。

編集長
「仁君、突然だけど。
周之助(しゅうのすけ)君の担当から変わって
違う人にしてもらう事になったから」



「えっ、何でですか?」

編集長
「何にも深い意味は無いよ。
こんな事、よくある事だから。
1・2週間したら、頼むね」


「そんな・・」

次の日

周之助の家


「お茶いれました。」

周之助
「ありがとうございます。
仁さんが買ってくれた大福食べましょう。」

笑う周之助
そんな姿を見て、あの日から思って居る事があった。


((お酒が入ってたとは言え。
1度でも関係を持ったけど、付き合ってるのかと言われたら。
そんな感じは無い。
2人で、何も無い事にって決めたし。
このまま会わなくなっても、
自然と何も無い事に、なっていくのかな?))


そんな事を考えていたら。

周之助
「・・さ・・仁さんどうしました?」


「あっ、すみません。
あの・・俺周之助さんの担当外れて。
違う人の担当になることになりました。
1・2週間位で。」


周之助
「・・・何でですか?
俺何かしました?・・・あ・しました・よね
だから・・」


「周之助さんのせいじゃないですよ。
よくある事みたいで。」

周之助
「そうですね、俺の担当の人もいろいろ変わっていきましたから。」


2週間後
明日が最後の日の夜


仁のアパート



「明日が最後か」
ビールを飲みながら考える。


「そう、別に付き合ってたわけじゃないし。
あんな事あったけど、酒のせいだと言っちゃえばそれまでだし。
俺は、今も周之助さんがどんな気持ちであんな事言ったのかも、いまだにわからないし。

周之助さんが好きだけど、何か。
どんな好きなのか、わからなくなったし。
だから・・このまま終わっても・・
大丈夫なのかな?
俺は。」


そんな事を考えていた、仁と同じ時。


周之助の家

ベッドの上で、考えている周之助。

周之助
「明日で終わりか。
俺は何で、仁さんにあんな事言ったんだろう?
あれだけ、同性と付き合うの無理とか思ってたのに。
自分から、あんな事言う何て。
はぁー・・・俺の心なのに。
自分の心がよく・・・わからない・・」




玄関


「じゃあ原稿ありがとうございます」

周之助
「もう、これで最後ですね。」


「はい」

周之助
「いろいろ、ありがとうございました。」


「はい・・それじゃあ。
失礼します。」

“パタン”

仁が玄関の扉を閉めた。

車の音がして、その音が遠くなる。

周之助が、音が聞こえなくなるまで。
玄関にいた。


周之助
「はぁー・・・」

自分の部屋に周之助は、歩いて行く。

プリ小説オーディオドラマ