teoside
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「テオくんもうちょっとそっちいってよ、~」
ゆるゆると俺の部屋に入ってきたじんたんは
そう言って
俺が先に寝ていたベットの前で立ち止まった。
『ん。』
一度ベットから出てじんたんを壁側で寝かせてやる
「ありがと、」
俺も後からじんたんの隣で横になると
じんたんはこっちを見てなんとも
言えない顔でふにゃっと笑った。
「相変わらず狭いなぁ~笑」
『それがいいんでしょ。』
「...そうだけど。//」
シングルのベットに男2人で寝るとそりゃあ狭いけど、なんだか俺的にはそれが心地よかったりした
恥ずかしそうに微笑むとスマホを触り始めるじんたん。
かわいいなぁ、。
俺の彼女
なんだか、
いつも以上にじんたんが愛しくて、
ぎゅ、っと抱きついた。
でもいつもの照れた返事はなくて
『じんたん?』
じんたんの顔を覗き込む。
「なあに?」
いつもなら照れ笑いを浮かべながら
どうしたの? なんて聞いてくれるのに
今日はスマホをじっと見つめていた。
『ねぇ~』
今度は甘えた声で駄々をこねるように
ねぇねぇ、と連呼する。
「聞いてる。聞いてる。」
俺は別に話聞いて欲しいわけじゃないんだもん。
見るからに俺の事なんて興味がなさそうに見えるじんたんを横目にじんたんがさっきから夢中になっているスマホに目をおとした
『みや、?』
そこに映っていたのはみやだった。
「うん、みやがMV出したから見てって。」
『ふうん。』
「やっぱかっこいいね。みやって。」
きっとじんたんがみやに向けたかっこいいって言葉は憧れのかっこいいなんだろうけど、なんだかそれでも気に入らなくて。
かっこいい
と言われたみやへの苛立ちと、変な不安が
俺に降り掛かってきた。
それと一緒に寂しいって気持ちまで。
じんたんのことになるととことん余裕がなくて、理性を失いそうになる。
危ない危ない、平常心平常心、
♪~
リズミカルな音楽とともに画面の中のみやが華麗なダンスを始めた。
「はぁ~かっこよ、」
じんたんの口から出た甘いため息とかっこいいの言葉。このかっこいいって言葉には本当の意味が混ざっている気がした。
そんなの、。
我慢出来るわけないじゃん。
お仕置きする権利、俺にはあるよね?
彼氏だもん。
『じんたん』
じん「なーに?」
『こっちみて。』
そう言ってもまだ画面を見つめるじんたんのスマホを取り上げて
じんたんに覆い被さる。
じん「、!
....テオくん??」
上目遣いでこっちを見てくるじんたん。
そういうのが駄目なんだって。
『ばかじゃないの?』
それだけ言って、じんたんの唇にかぶりつく。
最初は戸惑っていたじんたんも今は余裕が
あるのか俺に応えるように、腕を俺の首に回してきた。
でも、それじゃ面白くない
これはお仕置きなんだから。
じんたんなんかに余裕なんていらないんだよね、。
キスを交わしながら、
じんたんの服の中に手を滑り込ませて
じんたん感じやすいところを優しく弄った。
じん「んぁ、//」
俺を押し返そうとしたじんたんの両腕を
じんたんの頭に添えていた左手で頭の上に押し付けた
『じんたんわるいこ。』
「っ、//許してっ?」
唇をそっと離すと、じんたんが俺の袖をぎゅっと掴んでお願いしてきた
『やあだね』
そういって口角をあげれば、
やめてください、というようにふるふると首を振るじんたん。
『でも今辞めちゃったら、じんたんのじんたん我慢できないんじゃない??』
「っ、それはっ//」
『あとで一人で抜こうと思ってたんでしょ』
「///」
『図星じゃん笑 この変態さん。続きしてって言ったらしてあげるのにね。笑」
「っ、.......して//」
『りょーかいっ』
この後嫌になるほどじんたんを愛したのも
じんたんの可愛い顔が見れたのも全部二人だけの秘密。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。