時透家の長女は柱でした。

「姉さんが、死んだの」 「血がふわって広がって……」 「姉さんが、もう…元に戻らないって理解して、………それから全部、どうでも良くなった」 そう語る少女の顔には、笑みも、涙も無かった。

親を鬼に殺された。 弟も妹もみんなみんな鬼に殺された。 もうこれ以上失いたくない。いや、失わせない。 絶対に守り抜いてみせる。 私の「大切な人」を。

　十三歳にして最強、 　最速の呼吸の使い手。

私は中等部2年の時音○○。 小4の時初恋をした それは時透無一郎くん 私は必死に時透くんに自分をアピールした 時透くんは、毎回面倒くさそうにスルー でも、私は諦めない！！ 必ず…………時透くんをおとすから……ッ！

竈門家の次女、誰からも愛されていません。 なんで？なんでだろう。 いつもあなた達だけいい目を見るのは。 どうして苦しむのはいつもこっちなのか。 どうしてちゃんと生きている人が報われずに、許されないことばかりする人が報われるのだろうか。 私もそちら側に行きたいよ。 努力もせずに、困難から逃げ、楽な道ばかり選んでも尚、いいことがある。 そんな人生を送りたかったよ。 でも、そんな考えは捨てた。 私は今、幸せだ。 義兄に、義姉に、妹に出会えて。 友達に出会えて、とてもとても幸せだ。 幸せすぎて怖いくらい。 だから決めたの。 『愛されなかった分、幸せじゃなかったときがあった分、誰かを愛そう、幸せになって見返してやろう』って。