第8話

退屈しのぎ
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2026/01/07 10:59 更新
あなた
利吉さんに任務のお話をもらったのですが、よろしいでしょうか
山本シナ
利吉さんはあなたの佇まいを見て頼んだのでしょう?それに、あなたなら大丈夫だと思うわ
あなた
ありがとうございます!

シナ先生と対面で正座をしてお話をする。

くのたま代表の私とシナ先生はこういう機会が多い
山本シナ
そういえば、この間の行事では学園長先生を丸く収めたみたいね
あなた
ふふ、あれは学園長先生の計らいですよ。
山本シナ
あら、強かね
それでこそくノ一よ

うふふ、と顔を見合せて笑うこの時間が案外好きだったりする。

私の一生の憧れのシナ先生。

この人のように魅力的なくノ一だったら利吉さんの隣に居られるのだろうか
あなた
…先生、
山本シナ
えぇ
あなた
憧れの人に好きになってもらうには、どうしたらいいのでしょうか
あなた
(…え、私何言って)

忍びの三禁となる色に溺れたかのような相談を、よりにもよってシナ先生にした…?

あなた
えっと、今のは…
山本シナ
そうね…
私は告白したわ
あなた
!

シナ先生は目を伏せながら語る

一つ一つの仕草に色気があった。
山本シナ
振られてしまったけれど、後悔はないわ。私たちはくノ一である前に女。プロになる前に恋愛をしたって構わないと私は思うの

自信に満ちている先生が今は少し隙があるように見える。

これも一つの色仕掛けだが、私はこれが本当の気持ちなのだろうと思う。
山本シナ
あなただから言えることだけれど、恋に溺れてみる経験も時には必要なのかもしれないわよ

だから、シナ先生に憧れるのだ

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山田利吉
おはよう
任務の件、受けてくれて助かったよ
あなた
おはようございます!お待たせしてしまいすみません。
こちらこそ、貴重な経験をさせてもらいありがとうございます

あの後、文で任務を受けることを伝えるとすぐに返事が返ってきた。

指定された場所で、着物を着て向かうと既に私服の利吉さんが居たのだ
山田利吉
では、早速向かおうか
あなた
はい

今回の任務は密書を奪うこと。

城に薬師の夫婦として潜入し密書を取る。と言っても、私は何もすることはないのでただのお飾りだ














門番
薬師か、入れ
山田利吉
ありがとうございます
あなた
ありがとうございます

お礼を言い、薬箱を背負いながら指定された部屋に向かう。
あなた
(なかなか立派な部屋だな)

用意された部屋は広く、客間のようだ
山田利吉
「私は密書を取りに行く。君は女性の怪我を見てきてくれ」
あなた
「はい」

普通に薬師としての役割を果たすだけ。

…私が学生だからだろうな
あなた
(…それだけで終えたくはないわよね)

何のためにこの6年努力したと思っている。

シナ先生からも背中を押してもらったことだし、ここはほんの少しだけでも役に立ちたい
あなた
初めまして、薬師の〇〇と申します!
城の者
あら、薬師さん!私赤切れが酷くて…
あなた
それにはこの薬が良く効きます。頑張っていらっしゃる手です。綺麗な手なので大事にした方がいいですね
城の者
まぁ、ありがとう!
城の者
薬師さん!私、生理痛が酷くて…
あなた
頭痛と腹痛どちらですか?
城の者
腹痛の方!
あなた
それだとこちらがいいかもしれません。効き目が穏やかなので痛みが収まらなければもうひとつの方にしましょう
城の者
ありがとう!

女の薬師は珍しいのか、色々な患者さんに囲まれる。

少し気を緩めたようでこの城の話をし始めた
城の者
ここのところお殿様がご機嫌でね。なんでも、もうすぐ港が完成するらしいの!
あなた
!
そうなんですね!外国の品とかが増えるんですかね?
城の者
絶対そうよ!うちの殿様、南蛮の品が大好きだもの!
あなた
私も南蛮の服、着てみたいなぁ!
城の者
ねー!
城の者
ねー!

城の女中の方達と雑談をしていると、矢羽根が飛んでくる。
山田利吉
「密書はとった。街の団子屋で待ち合わせよう」
あなた
「はい」
あなた
…そろそろ帰りますね!
城の者
また見てちょうだいね!
城の者
気をつけて!
あなた
ありがとうございます!

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