第43話

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2018/07/27 10:59

ピンポーン


家の中にチャイムの音が響いた。


少しして、「はい、」というか声が聞こえた。
あの、橋口美穂さんのお宅でしょうか?
美穂のお母さん
はい…
僕、宮本涼です。
美穂のお母さん
…涼くん?
はい、
美穂のお母さん
今行くわ。

ガチャと玄関のドアが開いた。
美穂のお母さん
来てくれてよかった。
ありがとう、
どうぞ上がって。

僕は最初に、美穂の仏壇へ案内された。


そこには、僕がプレゼントしたチャーリーとネックレスがあった。


遺骨はもう、納骨されたと言う。


手を合わせ、色々な事を思った。


『美穂、あとでお墓に行くよ。』


『その時、色々話すから待ってて。』


そう伝え、僕は美穂のお母さんの方を向いた。


美穂のお母さんは、テーブルにお茶を出して、どうぞ。と言う。


「ありがとうございます」と言い、前に座った。
美穂のお母さん
あぁ、そうだ。
ちょっと待っててね。

そう言って持って来たのは、手紙と、ノートだった。
これは…?
美穂のお母さん
こっちが涼くんへの手紙。
それから、あの子の日記よ。
見ても…言いんですか?
美穂のお母さん
もちろんよ。

僕はまず、日記を開いた。

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