第5話

救ってくれた人
90
2024/06/10 23:00
勝利side

 鬼による最初の被害者は、、『僕だ』

勝利「お母さん、、お父さん、、?」
 家に帰っても誰の返事もなかった。不審に思ってリビングに入ると血まみれで倒れていた。僕は急いで救急車を呼び、警察に連絡した。しばらく経つと、ニュースが緊急で放送される

アナウンサー「現在、東京都に鬼が現れたと通報がありました。現在、政府は対応を進めており、緊急の事態だと東京都にいるすべての人に避難を求めています」

勝利「鬼、?」
 鬼って、、おじいちゃんが昔話してくれた、、
救急隊「大丈夫ですか!」
勝利「あ、え、えっと、、」
 我にかえる。家族が目の前、、で、倒れてっ。まさか、、これも鬼?
勝利「とりあえず、お願いします!」
 僕は家を出た。家を出ると、そこは見たことのない光景、、いや、見たことはあるはずなのにいつもと違う
勝利「はぁ、はぁ。」
 お母さん、お父さん、、鬼、、
〇〇「大丈夫?」
 突然聞こえてきた暖かく、優しい声。僕は振り返る。顔は、よくわからなかった。でも、僕と同世代の人だ
勝利「え、えと、」
〇〇「大丈夫、安心して、とりあえず、落ち着こっか。ここら辺に鬼はいないしね、」
 僕はその人の言う通り公園のベンチに座った
〇〇「しんどかったね、」
勝利「え?」
〇〇「大丈夫だよ、辛いね、悲しいね、」
勝利「グスッグスッ」
 涙が溢れてくる。そんな僕をこの人は優しく包み込んでくれた
〇〇「まずは、ここから出ようか」
 そういうと僕を抱えて、規制されている区域の外に出してくれた
勝利「あ、ありがとうございました」
〇〇「うん、僕に感謝するぐらいならちゃんと生きてよ?あ、そういえばあっちの方に君と同じぐらいの子がいてね、松島くん?だったかな、その子と、仲良くしてあげて」
勝利「え?あ、はい!」
 そう言い残し、男の人はまた中へと入っていった
勝利「ありがとう」

プリ小説オーディオドラマ