第7話

デビュー報告
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2023/02/10 08:24 更新
そこから約1年が経った、2015年3月。
代表に呼び出されメンバー全員で代表室に向かった。いつものようにノックをして1人ずつ中に入る。
「急に呼び出して悪かったね。君たちのデビューが決まったからいち早く伝えようと思って。」
代表の言葉に最初は耳を疑った。“デビュー”それに向かってそれのためだけに今まで地獄のような練習をしてきた。メンバーと一緒にそれだけを夢みて辛い日々も乗り越えられた。そんなにサラッと言われると思わなかった。
S.COUPS
S.COUPS
デビュー…ですか?
スンチョリヒョンも思わずき返している。
当たり前だ。こうもあっさりと言われてしまえば反応も薄くなる。
「嫌なのか?」
S.COUPS
S.COUPS
いえっ!ただ…びっくりしすぎて……ありがとうございます!
「うん、じゃあそういうことだから。デビュー予定日は今年の5月26日に予定してる。」
S.COUPS
S.COUPS
わ…かりました!
スンチョリヒョン以外一言も喋らずに終わった代表室での会話は本当にあっさりしたものだった。その後もメンバー全員ボーッとした足取りで練習室に向かい一息ついた頃にやっと実感が湧いてくる。
(なまえ)
あなた
ヒョン…僕達!
感動のあまり声が出てしまう。信じられなかった。
デビューができる。それは計り知れない程嬉しかった。そして“解放”という意味でも嬉しいことだった。
JEONGHAN
JEONGHAN
やっと…やっとデビューできる!
HOSHI
HOSHI
あなたヤ、よく頑張ったな
その言葉にポロポロと溢れ出す大粒の涙。そんな姿を見てヒョン達はギョッとしていた。僕がメンバーの前で泣くのは今回が初めてだからだろうか。どんなに練習が辛くても、練習生を辞めると直談判しに行って「君はSEVENTEENだから辞めれないよ」と言われた時も決して涙を流すことはなかった。なのに、今はとめどなく涙が溢れている。
DK
DK
あー、あなたお疲れ様〜
そう言ってドギョミヒョンが抱きしめてくれる。
抱き締め返しヒョンの腕の中で泣いているとシュアヒョンの低い声が聞こえた。
JOSHUA
JOSHUA
ん、あなたこっちおいで
そう言われた時には腕を引っ張られ、シュアヒョンの腕の中にいた。
JEONGHAN
JEONGHAN
ヤー!シュアヤ、どさくさに紛れて取らないでくれる?
そう言ってジョンハニヒョンも抱きついてくる。2人にサンドイッチされているような状況にいつもなら困惑するが今回はそうも言ってられない。しばらく感動に浸っているとスンチョリヒョンが言った。
S.COUPS
S.COUPS
練習しよう!デビューのために
WOOZI
WOOZI
そうですね、これからファンの方々にいいダンスを見せましょう!
そう皆で意気込んでいると練習室の扉が空いた。
どうやらプロデューサーさんのようだ。
「今日から楽曲制作に取り掛かってください。デビューの3日後の5月29日にアルバムを出すつもりなのでその中の1曲をジフンさんに作詞作曲してもらいます。ダンスも同様にスニョンさんに振付を考えてもらいます。」
2人の顔が強ばる。2人とも実力はあるが経験が乏しい。実際に作って世に売り出すとなると相当なプレッシャーだろう。心配しながらヒョン達を見つめると2人の同時に声を揃えた。
WOOZI&HOSHI
WOOZI&HOSHI
精一杯頑張ります!
さっきまでの緊張した顔とは打って変わって自信に満ちた顔。その顔を見て安心したのかプロデューサーさんは深く頷いた。
「それと来月あたりに全員のプロフィールとデビュー発表をするので芸名を考えておいてください」
メンバーは目をキラキラさせていた。“芸名”僕たちがまた1歩進んだと感じられる言葉。今までは何気ない言葉だったのに今では緊張感のある言葉になった。
プロデューサーさんが練習室から出ていき、こうしてはいられないとジフニヒョンは早速楽曲制作に取り掛かろうとしていた。皆も思い思いに名前を考えていた。
S.COUPS
S.COUPS
今日は夜皆で食べに行こうか
その言葉に皆一斉にスンチョリヒョンの方を向く。
もちろん僕もヒョンの方を見た。
SEUNGKWAN
SEUNGKWAN
やったー!ヒョンの奢りだー!
全員
全員
チェスンチョル!チェスンチョル!
皆でスンチョリヒョンをはやしたてる。
S.COUPS
S.COUPS
いや…俺まだ奢るとは……
急いで訂正しようとするヒョン。
(なまえ)
あなた
ヒョン!言い出しっぺなんだから責任もってよ!ㅋㅋ
JEONGHAN
JEONGHAN
そうだそうだ〜!
勢いよく反論する僕にメンバー全員が乗っかってきた。スンチョリヒョンも諦めたような顔をしている。
S.COUPS
S.COUPS
はぁ俺の貯金が
今日は練習を早く終わらせて皆で食事に出掛けた。明日からはいつもと同じ。デビューまでは朝まで練習をすることになるのは皆薄々勘づいていた。だからスンチョリヒョンが“今日だけは”と副社長にお願いして早く切り上げさせてもらった。
いつもご飯食べに行く時はいつも留守番だったジフニヒョンが今日は珍しくついてきた。14人皆で外食するなんてとても珍しい。
店につき個室に案内される。
まだデビューしてないとはいえSEVENTEEN TVでそこそこ顔が売れている。更には先輩たちのMVに出ているメンバーもいるので個室の方がありがたい。
(なまえ)
あなた
狭いねㅎㅎ
そう言って個室に入ろうとした瞬間論争が始まった。
DINO
DINO
僕、あなたの隣〜!
HOSHI
HOSHI
ヤ、お前年下だろ。普通は先輩から選ぶんだよ
DINO
DINO
だってあなた。僕らは最後に座ろうか
(なまえ)
あなた
うん
僕の手を引いて一旦個室から出る。ヒョン達を先に入れるチャニヒョン。
WOOZI
WOOZI
ㅋㅋスニョアㅋㅋㅋㅋしてやられたなㅋㅋ
HOSHI
HOSHI
ジフナ〜!笑うなよ〜!
結局僕らが最後に席についても論争になったから僕は一番端の席に座った。隣はチャニヒョン。年齢が近いから僕的には1番気を許せる相手。だからチャニヒョンが隣で助かる。
それぞれメニュー表を手に取ると皆食べたいものを躊躇なく注文していく。ボノニヒョンと僕は敢えて注文をしなかった。いくら育ち盛りの14人とはいえど思い思いに注文したものを完食できる自信がなかった。きっとヒョンも僕と同じ考えなのだろう。
出てきた食事を頬張りながら皆で今後の話をする。“デビュー後のこと”、“楽曲制作のこと”、“芸名のこと”見える未来の話をするのは楽しくて店に入ったのは19時だったのに出た頃には22時を過ぎていた。その後も余韻に浸りながら皆で歩いて帰った。

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