第16話

トラウマ
1,539
2023/11/27 15:08 更新
携帯を取られ、焦っていると廊下からヒョンの声がした。
SEUNGKWAN
SEUNGKWAN
あなたー!
HOSHI
HOSHI
あなたー!返事しろー!
ヒロイン役の子に口を塞がれそうになったがもがき抵抗して大声で叫んだ。
(なまえ)
あなた
ヒョーン!助けてー!
女性
ねぇ、なんで!Caratよりメンバーを優先するの!?なんでよ!
ヒロイン役の子は僕の上に乗っかって肩を揺さぶりながら訴えてくる。すると会議室のドアが勢いよく開いた。
WONWOO
WONWOO
あなた!
MINGYU
MINGYU
おい!どけ!
(なまえ)
あなた
ヒョン!体に触っちゃダメですからね!
WONWOO
WONWOO
あなた!そんなこと言ってる場合かよ!
(なまえ)
あなた
場合ですよ!僕達はアイドルなんですから!
VERNON
VERNON
俺マネージャー呼んできます!足止めしといてください。
ボノニヒョンがそう言うとハッと思い出したように僕の上から立ち上がり逃げようとする女性。
扉の前に仁王立ちするミンギュヒョンに阻まれるも無理やり押しのけて部屋から出ていった。
MINGYU
MINGYU
あっ!
ミンギュヒョンが追いかけた。幸いにも廊下は一方通行。突き当たりから丁度マネヒョンが来て捕まえてくれたらしい。
WONWOO
WONWOO
大丈夫か?
(なまえ)
あなた
はい。全然大丈夫でした。
JOSHUA
JOSHUA
あなた!大丈夫!?
THE 8
THE 8
車の中で1人にならないように言ったのに、なんで…
(なまえ)
あなた
衣装チェンジ早く終わったので、楽屋までなら大丈夫かなって…
JUN
JUN
大丈夫じゃないじゃん、はぁ、心臓がいくつあっても足りないよ。
(なまえ)
あなた
す、すみません…
DINO
DINO
ねぇ、本当に大丈夫なの?
(なまえ)
あなた
本当に大丈夫です!あの子が非通知の子って知った時はちょっと怖かったですけど。
WOOZI
WOOZI
やっぱりか。ごめん。疑ってたのに1人にして。
(なまえ)
あなた
いえ!僕が悪いんで。
DK
DK
これからはヒョン達と行動しようね。
S.COUPS
S.COUPS
離れるなよ?
JEONGHAN
JEONGHAN
返事は?
(なまえ)
あなた
は、はい。
この事件で元々過保護だったヒョン達がもっと過保護になってしまった。
ヒロイン役の子は事務所に捕まり後に警察へ届けることにした。MVは取り直しで今度は僕が女装して撮ることになった。
(なまえ)
あなた
はぁ、訳わかんないよ。他の女優さん連れてきてよ。
JEONGHAN
JEONGHAN
それはダメだよ〜
WONWOO
WONWOO
無理だな。
(なまえ)
あなた
僕女装したくないんだけど…
VERNON
VERNON
あなた、よく似合ってるよ。
(なまえ)
あなた
嬉しくないです!
友情物のMVに帰るという意見もあったが曲が恋愛ソングだったので即却下が出されたらしい。MVでは女装した僕の顔は見せずに後ろ姿のみで取られた。僕のところはCGで合成して作り上げるらしい。
(なまえ)
あなた
僕が1人で楽屋に行かなかったらヒロイン役の子が捕まることなかったのに。
ブツブツと独り言を言いながら撮影シーンの確認をする。
VERNON
VERNON
なんであなたはそう他人事みたいに…はぁ
JOSHUA
JOSHUA
本当に無理しなくていいんだからね?
(なまえ)
あなた
無理なんてしてませんよ。アイドルやってる以上サセンは付き物ですよ。
THE 8
THE 8
あなたくらいだよ、そんな呑気なこと言ってるの。
SEUNGKWAN
SEUNGKWAN
あなたはもっと危機感が必要だよ!
JUN
JUN
あ!それ僕も思った!意識高いのか低いのかわかんなくなるよね〜
そんな会話をしているとスマホが鳴った。
JOSHUA
JOSHUA
誰のスマホから?
(なまえ)
あなた
僕ですね。
そう言ってスマホのを見る。
そこには非通知着信と記載された画面が出ていた。
以前の出来事がトラウマとなり反射的に手の力が抜けスマホを落としてしまった。
THE 8
THE 8
あなた?大丈夫?
(なまえ)
あなた
あ、はい。手が滑って落としちゃったみたいです。
幸いな事にスマホの画面が下向きに落ち、ヒョン達にスマホの中身が見られる事は無かった。
(なまえ)
あなた
ちょっと僕電話出てきますね。
スマホを持って駆け足で楽屋から出る。
【VERNON side】
いつもと様子の違うあなた。電話がかかってきて画面を見た時のあなたの顔は強ばっていた。心配になり後を追うと案の定過呼吸を起こして廊下で蹲るあなたの姿があった。
VERNON
VERNON
あなた!大丈夫!?
(なまえ)
あなた
あ、ヒョン…うん……ちょっと…体調悪くて…
やっぱり以前サセンに嫌がらせを受けて襲われたことがトラウマになっていた。
VERNON
VERNON
ゆっくり呼吸して。吸って、吐いて。
俺が指示した通りにあなたは呼吸をし、段々と過呼吸が治ってきた。
(なまえ)
あなた
ありがと…ヒョン
VERNON
VERNON
他のメンバーには俺から言っとくから、落ち着いたら楽屋来な。
(なまえ)
あなた
あ、ボノニヒョン!ヒョン達には言わないで…心配されたくないんです。
VERNON
VERNON
なんで…
(なまえ)
あなた
僕の性格に合わないじゃないですかㅎㅎ
VERNON
VERNON
そういう問題じゃないだろ。
(なまえ)
あなた
とにかく、僕とヒョンとの秘密でお願いします。
VERNON
VERNON
はぁ…分かった。直ぐにバレると思うけど。
ベンチに座るあなたを後にして俺は楽屋に戻った。
WOOZI
WOOZI
ボノナ、あなた見た?
VERNON
VERNON
あー、見ましたよ。俺がトイレから出てきた後も楽しそうに電話してました。
WONWOO
WONWOO
誰からなんだろうな。
VERNON
VERNON
多分慧君からだと思います。
メンバーと慧君には悪いがあなたとの約束を破るわけにはいかない。
【あなた side】

気持ちが落ち着き楽屋に戻るところでチャニヒョンと会った。
DINO
DINO
お?あなた〜。ずっと電話してたの?
(なまえ)
あなた
はい、さっき終わったんです。
DINO
DINO
誰と電話してたの?
(なまえ)
あなた
あ、えっと、母さんからです。久しぶりの電話だったんで盛り上がっちゃって。
DINO
DINO
いいね、お母さん。今度あなたの家に行きたいよ。
(なまえ)
あなた
その時は慧も呼んで皆で僕たちの家行きましょうか。
DINO
DINO
それはぜひとも行かないとだね。
楽屋に着くとボノニヒョンは椅子に座ってご飯を食べていた。お礼を言いに近づこうとするとヒョンに話しかけられた。

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