第6話

DAIKI × YOSHIKI
1,122
2026/06/17 12:00 更新


DAIKI side
練習終わりの深夜
みんな疲れていて、移動車の中は静かだった

僕も疲れてたから窓にもたれて目を閉じてた
その時、隣から服の裾を引っ張られた
DAIKI
ん?
隣を見ると佳暉が寝ていた
いや、寝ぼけてた

指先だけ僕のパーカーを掴んでる
DAIKI
佳暉ー?
YOSHIKI
Zzz‥ᐝ
返事がないからそっと指を外そうとしたらぎゅって握られた
DAIKI
おい笑
すると佳暉が小さく眉を寄せた
YOSHIKI
……だいき
DAIKI
ん?
YOSHIKI
……いかんで
DAIKI
え?
YOSHIKI
……ここにおって
DAIKI
え、よしき?
YOSHIKI
Zzz‥ᐝ

完全な寝言
本人は絶対覚えてない
でも、なぜか今の一言で、ドキッとした




翌朝
案の定、佳暉はなんも覚えてなかった
YOSHIKI
昨日、めっちゃ寝たわ
DAIKI
佳暉、昨日のこと覚えてる?
YOSHIKI
え、なんかあったっけ?
DAIKI
いや、なんでもないよー
YOSHIKI
変なの笑
言えるはずがない
それから数日

なぜかこっちの方が意識してしまう
佳暉は相変わらずで、隣に来たり、肩にもたれかかったり、深夜でも平気で「暇ー」って言ってくる
全部今までと同じ
でも僕だけが違って
ずっとあの日の
 “ここにおって” が頭の中にある



ある日、佳暉から電話がかかってきた
DAIKI
もしもしー?
YOSHIKI
「だいきー」
DAIKI
なにー?こんな時間に
YOSHIKI
「寝れないんやけど」
DAIKI
知らんがな
YOSHIKI
「だからさ付き合って」
DAIKI
え?
YOSHIKI
「ゲーム」
DAIKI
紛らわしいわ!!
YOSHIKI
「ははっ笑」


佳暉は電話の向こうで楽しく笑ってるけど、
こっちは頭抱えるわ
ほんと、心臓に悪い…


そんなある日
佳暉は他のメンバーと楽しそうに笑っていた

それだけなのに
こっちから見たらなんも面白くなくて自分に呆れる



帰り道、佳暉と2人きりになった
YOSHIKI
大樹
DAIKI
ん?
YOSHIKI
今日機嫌悪かった?
DAIKI
別にー
YOSHIKI
うそ笑
分かりやすいよ
DAIKI
そう?
YOSHIKI
うん、俺なんかした?

答えるのが難しかった
でも、ずっとこのままなのは嫌だった
DAIKI
…今日、全然来なかったじゃん
佳暉が目を丸くした

あーあ、言わなかったらよかった
YOSHIKI
そんなこと?笑
DAIKI
そんなことだよ
YOSHIKI
じゃあ明日いっぱい行く
DAIKI
子どもか
YOSHIKI
だって寂しかったんでしょ?

なんも言えなかった


翌日
練習の休憩中
佳暉がいつになく真面目な顔で近づいてきた
YOSHIKI
大樹
DAIKI
んー?
YOSHIKI
聞きたいことがあるんやけど
DAIKI
なに?
YOSHIKI
俺さ大樹に会えないと寂しい
DAIKI
え…?


思考が止まった
YOSHIKI
電話したくなるし、一緒に帰りたいし、他の人と喋ってると気になる
それって……
YOSHIKI
これってさ、大樹のことが好きってことやんな、笑


なんども諦めようとしたし、なんども期待した
でも、その気持ちから毎回逃げてきた

今、佳暉は自分の気持ちと向き合って正直に伝えてくれた

だから
DAIKI
僕はずっと好きだった
正直に言った
YOSHIKI
DAIKI
結構前から
YOSHIKI
ほんまに?
DAIKI
ほんまに


YOSHIKI
じゃあ、付き合う?
DAIKI
笑笑
告白雑すぎない?笑
YOSHIKI
いいじゃん別に笑
答えは?
DAIKI
今更聞く?笑
YOSHIKI
聞かなくても分かるか笑


特に、付き合ったからといって何かが大きく変わるわけではなく、きっと明日も電話して佳暉は寝落ちする

でも、1つ変わったのは寝ぼけて服を掴まれてももう離す必要はないってこと





⭐️100 ありがとうございます💟

プリ小説オーディオドラマ