第52話

第2章 漆黒の特急⑧
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2022/10/08 12:00 更新
名探偵視点



殺人事件の片がついたころ、眼鏡のツルの部分からザザザという音がした。
江戸川コナン
(母さんが起動したのか…)
乗客たちの話も聞きつつ、耳を澄ましていると
ベルモット
貴方がさっき言ったこと…組織の人間が聞いていたらどうするのかしら…
江戸川コナン
(何?)
もしそれが事実なら、組織に俺らの生存がバレてしまう。




そうなったら…
貴方の仲間は今、新ちゃんのところにいるでしょ?それに、盗聴器だってつけられないわよ。
母さんが言ってることが一般論だけど、




組織あいつらが一般的なことをするはずがない。
ベルモット
そりゃあ、この部屋には無いでしょうね。
「え?」
ベルモット
でももし、私が意図的に機械を付けていたとしたら?
意図的?
ベルモット
あら、貴方にも付いているみたいだけど?
まさか、俺が付けた盗聴器がバレている?




ベルモット
今回は私たちの他にもいるのよ…
裏で作戦を見ている人が…
ベルモット
貴方のことだから大人の乗客は全員調べたのでしょうけどね…
俺らの把握していない人物がいるなら





作戦は崩壊する。





となれば





灰原が…
ベルモット
あの子たちがどう動くのか…
私にも分からないわ。
江戸川コナン
(近くにいるのか、声がはっきり聞こえる…)
江戸川コナン
(とはいえ、この状況で作戦を止めるわけには…)
江戸川コナン
くそっ
どうする…?
その頃…





ベルモットのいう通り

組織の仲間ーーー

慧流とあなたが会話を聞いていた。


慧流
慧流
まじか…
シェリーって生きてたんだ…
あなた
初耳?
慧流
慧流
逆に知ってたの?
あなた
まあ…
初めて「あの子」にあった時に気付いた。



シェリーにそっくりだったから…




組織を裏切ったらしいけど、




生きていたのなら…
あなた
アタリを引いたの、あの子は…
慧流
慧流
そんな人相手に戦っても意味がない、と?
あなた
…そうかもね。
灰原は、煙をかき分けるようにして、車内を進んでいた。




その姿は、幼児化する前の元のすがたーー宮野志保へと、戻っている。




彼女が逃げ込んだのは、前の車両ではなく、室橋の死体がある8号車。





ゴホゴホと咳き込みながら立ち止まった灰原を、一人の男が待ち受けていた。
?
さすが、ヘル・エンジェルの娘さんだ…よく似ていらっしゃる…
白煙の向こうから姿を現したのは…
?
初めまして…
安室透/降谷零/バーボン
バーボン…これが僕の…コードネームです…





安室透/降谷零/バーボン
バーボン…このコードネーム、聞き覚えありませんか?
君の両親や姉とは会ったことがあるんですが…
バーボンが低い声で灰原に聞く。
灰原哀
ええ…知ってるわよ。
灰原哀
お姉ちゃんの恋人の諸星大とライバル関係にあった、組織の一員。
お姉ちゃんの話だと、お互い毛嫌いしてたらしいけど…
安室透/降谷零/バーボン
ええ…
安室透/降谷零/バーボン
僕の睨んでいた通りあの男はFBIの犬でね…
組織を裏切った後、殺されたっていうのがどうにも信じがたくて…
安室透/降谷零/バーボン
あの男に変装し、あの男の関係者の周りをうろついて、しばらく反応を見ていたんです…








安室透/降谷零/バーボン
さて、

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