ジョンハンside
送ってもらって帰ってきた。
でも、シーンとした状態で。
今日教わった事をまとめようとデスクに移動し、ペンを出すべく引き出しを開けた。
たまたま奥から制服の第2ボタンと思われるものが出てきた。
それも私の文字で
「スンチョル先輩の第2ボタン」
って可愛く書いた付箋貼ってる。
「俺はチェ スンチョル」
バカッ…!!!
なんで忘れてるのよ!!
また…助けられた。
それも、ヒントを沢山散りばめられた状態でッ…
私…好きな人の為に沢山努力してきてたのにッ!
忘れてるなんて本当にバカッ…!!!!
スンチョルside
運命の再会かと思ったのになぁ…
そっくりさんだったとは…
初恋の君が最初で最後の贈り物としてくれた青いサクラ柄のハンカチ。
今も大切に使っている。
多少色落ちしたがな。
あの頃が懐かしいよ。
帰宅途中でミンギュと再会した。
次の日
俺は休みだったので、久しぶりにゴロゴロしている。
第二ボタンをあげた君は、今どこで、何をしているのだろうか?
俺の事覚えてる?
俺はな、君のこと運命の人って思ってるんだ。
社会人になってからも告白はされた。
でも、断ってきた。
やっぱり俺は初恋の君以外愛せない。
もし、また会えたら…
その時は正直に気持ちをぶつけるんだ。
翌日、俺は午後からだったので出勤した。
まぁ、ど平日だしなぁ。
出張のサラリーマンくらいだな。
順調にチェックインも行い、とりあえずご飯休憩タイム。
現在の時刻は19時だ。
見れば見るほどそっくりだなぁ…
両手で差し出してきたのは…
俺があげた第二ボタンだった。
わーお、まさかの彼女が先にとんでもないカミングアウトしてきたぁー
顔を真っ赤にしたハニがあまりにも可愛かった。
5月4日
ようやく俺の初恋兼片思いが叶った。
俺らの記念日だ。
ようやく俺にも青春が来たよ。
やっと報われるな、俺の片思い!
今度こそ、かっこいい男を見せる!
もうあの時のシャイでチェリーな情けない俺じゃないからな!
お待たせ致しました。
ここから甘さ増していきます!
ひたすらイチャつくだけのラブストーリー、始まり始まり〜
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。