許さない
ユルサナイ
でも、殺すのは何かと勿体ない
それに自分が捕まってしまう
そうだ、警察に突きつければいいんだ
簡単じゃないか
暴れられると面倒臭いし、気絶されるか
ぐたりと男は倒れた
当てたところが赤い、やりすぎたか
へぇ父親を警察に出してもいい感じね
まあそりゃそうか
逆に出しちゃいけない理由が無いよねぇ
ドサッと警察署の机の前に落とす
周りの警察は驚いた顔をした
するとこの中で1番老いた警察が近寄ってきた
ゆっくりとした口調で話し始める
そう言って少年を老人の警察にだす
あごに手をやり考える
ふと、彼を見る
自身の服の裾を握って小さく震えている
自分の頭の中に1つの言葉が浮かんだ
と、彼に言う
すると彼の震えが収まった
あれから6年
その後施設に入るところを私が引き取った
理由は簡単___
唯一の家族の"弟"、だからね
弟もすっかり心を開いてくれて敬語も外してくれた
手には黒色のリボンが握られていた
確かにそうだったな
仕事が忙しいもあるが、1番は面倒臭い
そのせいで髪は肩までのびてきた
笑顔でお礼をする
弟も頬を赤くして笑った
頭の上にドヤと文字が見えた気がした
からかってきたので私もからかい返した
一瞬焦った顔になった
思わず笑ってしまった
でも、この気持ちは嘘じゃない
『黒いリボン』____END














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!