第8話

第一章〘第7話〙{コロシテ}
21
2024/05/04 14:55
あなた
あの………、何故 “家” ではなく、 “御屋敷“ と聞いたんですか…?
……………家政婦さんの服を着ていたからですかね
あなた
え……
僕はせっかく優しくしてくれた人に対して疑うという行為を行ってしまった

僕は 最低 だ
あなた
す、すみません……
疑ってしまって………
頭をペコリと下げる
額には汗をかいている
冷や汗もすごい
今にも逃げ出したい気持ちだった
頭を上げてください、
誰にでも間違えはあるものです、それに
今さっき会った人を疑うのは仕方がない事ですから
優しくそう呟いてくれた
あなた
御免なさい…
もう謝らないでください、
ほら
そう言うとこの方は手を繋いできた
僕は気づけば顔を真っ赤にして立ち尽くしていた
僕は恥ずかしがりながら
名前を聞こうとしたそのとき、
凄い速さで僕はあの優しい方と離れさせられていた
混乱していると
そこには管理人の同居人、手無しの料理人が僕と彼にドンと割り込んで入ってきていた
あなた
っえ…?
手無しの料理人
おい、
フフ
手無しの料理人
テメェ…あなたの下の名前から離れやがれェ…
しょうがないですね…
では私はこれで失礼します、お荷物は返しますね
とだけ言い、彼は謎の空間?に入って行ってしまった
手無しの料理人
あなたの下の名前!何してんだァ!?
あなた
ヒッ!!
僕は混乱しながらその場にいた手無しの料理人に
ビビり散らかしてしまった
手無しの料理人
あ゙ッ…、すまねぇ
あなた
い、いえいえ……、それでは失礼します!!!
そう言ってダッシュで帰ろうとしたが
やっぱり荷物が重すぎて持てなかった
手無しの料理人
ッ……俺の首にかけとけ!!
あなた
えっ…、重いですよ…?
僕は思わず聞き返した
手無しの料理人
いーから!!
僕は手無しの料理人さんの首にかけることにした
手無しの料理人
うっぐ………ち、ちげェよ、
手無しの料理人
普通………後ろからかけねぇ……だろ………
手無しの料理人は首が締まりながら説得していた
僕は無言のまま前から荷物をかけた
手無しの料理人
ゲホッゲホ…、死ぬかと思ったぜぇ………
あなた
大丈夫ですか?
手無しの料理人
あなたの下の名前がやってきたんだろぅよ!!
怒鳴ってきた、何だろう………さっきの人と違って
全然ドキドキしない
あなた
御免なさい
手無しの料理人
……ンまァ、あなたの下の名前チャンもわざとじゃねぇんだろ?ならまあ……怒鳴ってすまん…
あなた
さぁ?
手無しの料理人を少しからかってみた
手無しの料理人
クソ野郎ゥ!!
はい、僕は今、ニィナさんに目茶苦茶お説教されています
今、お説教されてから5時間が経過した
ちなみに僕だけじゃなく、何故か手無しの料理人も巻き添えを食らっている
氣伊里ニィナ
何故そんなに遅くお帰りになられたんですか? ニコ
ニコニコしているが、圧がすごい…
きっと心の中では殺意に満ち溢れているのだろう
手無しの料理人
何で俺までッ……
あなた
えっと、少し休憩していたら男の人に声をかけられて…そこから………
氣伊里ニィナ
……その人はグレーの三つ編みですらっとした見た目だったりしますか…?
あなた
あ、そんな感じでした
ニィナさんの表情が一気に曇った
氣伊里ニィナ
……今日はもう大丈夫です、
さぁ他の仕事を頑張ってください
氣伊里ニィナ
あ、貴方は早く帰ってもらっても?
手無しの料理人
俺だけ酷くねェか!?









彼の正体は……?手無しの料理人と主人公ちゃんのカップル良きかも

プリ小説オーディオドラマ