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第1話

私たちの出会い
1,714
2021/06/28 05:15
じゃぱぱ目線✄-------------------‐✄
もう、ダメだ…………
痛みがなくなってきた…
もう死ぬの、か…
もっと、もっとみんなとバカして笑いあって、平和な日常を送りたかったな…
みんな、ごめん、俺はもう死ぬ
痛みもないし、出血も多い
もう、助からない…………
みんなは…無事か…?
俺はもうほとんどない力を振り絞ってみんなに声をかける。
じゃぱぱ
み、みんなぁ
じゃぱぱ
だい、じょうぶ…
力が入らない。これが精一杯だった。
たっつん
じゃ、ぱぱぁ俺、もう力が入らん…
大好きなたっつんの声を聞けるのも最後か、
ここで俺の記憶は途絶えた。
たっつん目線✄-------------------‐✄
もう力が入らない
出血が止まらない
じゃぱぱ
み、みんなぁ
かすかに聞こえるじゃぱぱの声
じゃぱぱ
だい、じょうぶ…
俺は最後の力を振り絞った
たっつん
じゃ、ぱぱぁ俺、もう力が入らん…
これが限界だった
………………
じゃぱぱから返事が帰ってこない。
意識が朦朧もうろうとする中、俺がゆっくりとじゃぱぱの方に目を向けると、そこには見るも無惨なリーダーの姿があった。
どこもかしこも血まみれ。意識を失っていて、呼吸もどんどん弱くなっていく。
たっつん
じゃぱぱ…死ぬな…
もうダメだ
今のが最後の言葉だろう。もう声が出せそうにない。
俺は力が入らない腕を無理やり動かして、じゃぱぱの手を握った。
一一一一一一冷たい。
まだ呼吸はしているはずなのに、出血量が多すぎて 手に血が回らないのだろう。
嫌だ、死ぬな。
じゃぱぱは俺のことを何度も救ってくれた。だから、だから、だからっ死んで欲しくない…
俺はアイツのことを一生許さない。来世でも呪ってやる。アイツのこともじゃぱぱに何もしてやれない自分も恨んだ。
のあ
ッ…グスッ……ウゥ、
のあ
みんなぁ
のあ
死なないで…
のあ
もう、私から、何も、奪わないで…
のあさんの声が聞こえる。
良かった。のあさんは比較的攻撃を受けてなさそうや
それにしてもさっきから誰の声も聞こえない…
まさか、死んでないよな?!
いや、さっきじゃぱぱがみんなを庇っていた。
大丈夫なはず…
のあさんの方へ目を向ける。
のあさんはこっちに気が付いていないようだ。
たっつん
ッ…
声が出ない…どうにか気づいてもらおうと、俺は必死に身体を動かした。
ゴソッ……
のあ
!!
のあ
たっつんさん…
良かった気づいてもらえた。
のあ
大丈夫ですか、
のあさんはゆっくり俺に近づいてくる。
たっつん
み、みんな、は………
かすれた小さな小さな声。
たっつん
ゲホッゲホッゴホッ
のあ
大丈夫ですか?!
無理やり声を出したもんだから吐血してしまった。
寝転がっている為、吐いた血が肺に入ってくる。
痛い。苦しい。
のあさんは俺の小さな小さな声を聞き逃さず、ちゃんと答えてくれた。
のあ
みんな、気を失ってます。
のあさんの目からはたくさんの涙が零れ落ちている。
のあ
どんどん呼吸が弱くなっていく…
のあ
私が足を引っ張ったばかりに…
そんな事ない、
のあさんは頑張ってくれた。
俺はのあさんの手を握る。
のあ
ッ…!
のあさんは優しく俺の手を包み返してくれた。
あなた目線✄-------------------‐✄
ボスからの司令が入った。
現場には重体者11名。重傷者1名。
この大人数を短時間で仕留められるのは…"ヤツ"しかいない。
アイツだけは許さない。
急げ。
現場✄-------------------‐✄
ピー(機械音)
杏姫
数名の敵を確認。直ちに攻撃を開始します。
ピッ(機械音)
グシャッ
杏姫
……全員弱い。
杏姫
くそっヤツは逃したか…
ピー(機械音)
杏姫
目的は確認出来ませんでした。
杏姫
また、被害者12名確認しました。治療します。
ピッ(機械音)
私は被害者が居る小さなボロボロの小屋の扉を開ける
杏姫
大丈夫か。今から治療する。
のあ目線✄-------------------‐✄
ダメだ、たっつんさんの意識もとうのいてきてる。
手が冷たい。
たっつんさんとじゃぱぱさんは特に出血量が多い。
お願い…みんな…死なないで…私を置いて…行かないで…
何もする事が出来ない私はただただ絶望しか無かった
今はおんぼろの小屋の中に居るけれど、敵に襲撃されるのも時間の問題。
小さな隙間から外の様子を伺う
ダメだ敵が多過ぎる。私1人じゃとても敵わない。
絶望と恐怖に襲われながら、死を待つしかなかった。
一一一グシャッ一一一
!?
敵が一瞬にして全員殺られた。
一体何が起こっているの?
???
目的は確認出来ませんでした。
???
また、被害者12名確認しました。治療します。
何か言っている。
!!!
こっちに向かってくる!
どうしよう!………………死ぬ!
……………みんなを守らなきゃ、私が、殺らなきゃ!
震える手を無理やり動かして、武器を構える。
ガチャ…………
扉が開いた…う、撃たなきゃ…!
だ、ダメだ。力が入らない。
私がみんなを守らなきゃ行けないのに…!殺らなきゃいけないのに……!
???
大丈夫か。今から治療する。
のあ
ッ………!
私は安心して崩れ落ちた。
一気に恐怖から解放され、涙が止まらない。
あなた目線✄-------------------‐✄
武器を持った女性が泣き崩れている。
その後ろには今にも気を失いそうな男性。
その他10名は気を失っている。
まずは泣き崩れている彼女の治療をし、これまでの出来事の説明を求めた。
私が女性の治療をしようとする。
のあ
ち、ちょっと待ってください!
杏姫
どうした。
のあ
まずはじゃぱぱさんとたっつんさんを…
と言って後ろの男性2人を指さす。
1人はまだ気を失っていない。が、2人ともかなり酷い状態だ。
気を失わないのが不思議なくらいだ。
杏姫
ダメだ。
のあ
何でですかっ!
杏姫
……1番生存確率の高い人から治療していく。そういう決まりだ。
のあ
そんなっ
彼女の目からは今にも涙が零れ落ちそうだった。
泣くな。絶望するな。そんなのは今することじゃない
お前が打ちのめされてるのはわかってる。仲間は殺されかけ、自分は何も出来ない。つらいだろう叫び出したいだろう。わかるよ・   ・  ・  ・
私があと半日早く来ていればお前の仲間がこんなことにはならなかったかもしれない。
しかし時を巻いて戻す術はない。
彼女は抵抗しても無駄だと悟ったのか静かに従った。
私は黙々と治療していく。
そして、彼女の治療が終わると呼吸の強いやつから順に治療していった。
残り2人。 
黄色頭たっつんから治療する。
出血がかなり酷い。
そして、肋骨を6本と右脚を骨折している。
助かる確率は相当低いだろう。
私が治療し終える頃には彼は意識を失っていた。
最後、緑恐竜じゃぱぱだ。
コイツは黄色頭たっつん、よりもさらに酷い。
肋骨8本、四肢全て骨折している。
さらに全身から出血が酷い。
特に溝落ち。ここはぶん殴られるだけで命の危険がある。しかしコイツは出血しているにもかかわらず、まだその命の灯火を燃やしている。
他のやつも死んでもおかしくない負傷ばかりしているのに、全員一命を取り留めている。
……………運のいいヤツらだ。
緑恐竜じゃぱぱの治療も終える。
私はボスに連絡した。
ピー(機械音)
杏姫
12名全員治療が完了しました。
杏姫
1名は命に別状なし、その他は生存確率が極めて低い状態です。
杏姫
その為、治療棟にて保護願います。
………………………
…………………
……………………
杏姫
満員…ですか
杏姫
……ウチのアジト隠れ家で保護?!?!
杏姫
…………………………御意。
杏姫
しかし、患者を運ぶ車は手配してもらいます。
ピッ(機械音)
杏姫
………………はぁ
私は大きくため息をつく。
そして、角にいるピンクのあに指示した。
杏姫
手伝い願う。
のあ
あ、はいっ
そして、手配された車に患者を乗せ私のアジト隠れ家へと向かった。
これがベテランマフィアの私と強運の見習いマフィアの男女12人との出会い。
ろの
はいっ!
ろの
閲覧ありがとうございます!
ろの
ついに「私と桃と」新シリーズ出ました!!!
もふ
イラストとワタ桃も投稿遅せぇのに?
ろの
あ、はい。すいません。
ろの
ちょ書きたかったんで、マフィアパロ…
もふ
はぁ………
ろの
学パロや兄弟パロ、アイドルパロもやりたいと思ってます!
もふ
おい
ろの
あと、ウチのマミーの「私は正義と書き"悪"だ」にとっても似ていると思ったあなた
もふ
うん
ろの
大正解
もふ
おい
もふ
パクンな
ろの
ちょ、まじでパクった訳じゃないの💦
ろの
最近更新されてなかったんで…ちょっと忘れてただけなんです…
もふ
それって地味に貶してんな
※ほんとにパクった訳でも貶してる訳でもないです!ごめんなさい!どうしても書きたかったの!
ろの
まぁ夢主ちゃんのキャラは全然違うから
ろの
セーフでしょ
もふ
はぁぁぁぁぁ(クソデカため息)
ろの
しかもこれ最後のシュチュエーションまでもう考えてあるんだよね
もふ
はぁぁぁぁぁ(クソデカため息)
ろの
あの夢主ちゃんがピーーーて、でも最後ピーーーーーーーーーーで、ピーでピーーー((((((殴
もふ
おい、ネタバレすんなしほとんど分かんねぇし
ろの
あはは、まぁそういう時もあるさ☆
もふ
はぁぁぁぁぁ(クソデカため息)
ろの
これからも応援よろしくお願いします!
ろの
あとからぴち1周年おめでとうございます!!!!
ろの
では!
みんな
おつぴち〜🍑
☆マミー許して━━━━━━━━━━

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