第2話

復活者
1,463
2021/09/13 07:19
あなた
ファ〜………ねみ…
いくらベテランマフィアとは言え、朝には弱い。
別にウチが朝に弱いんじゃなくて、朝が強すぎるだけ
朝食を食べにリビングへ行く。
まぁ朝食と言っても、プロテインと野菜ジュースだけど…
ガチャ
誰もいないはずの我が家アジトに人間がいる。
あ、そういえば昨日保護したわ。
てか気配に気づけなかった。不覚。
よもやよもや
マフィアとして不甲斐なしっ。
穴があったら入りたい。
のあ
あ、おはようございます。
と言うピンクのあは朝食を準備していた。
あなた
………何してんだ?
のあ
あ、ごめんなさい。家にあるもの勝手に使っちゃいました。
あなた
…………別に構わんが。
のあ
良かった、朝食作りました。お口に合うといいんですけど…
あなた
……………………………助かる。
のあ
?何か言いました?
あなた
いや、なんも。
のあ
そうですか。
……ピンクのあが作ってくれた朝食を一緒に食べる。
人が作ってくれた飯なんて何年ぶりに食っただろうか
…………………………………………………………うまい。
そして、食べ終わるとピンクのあは洗い物もしてくれた。
私はピンクのあに尋ねる。
あなた
他の奴らは?
のあ
…………まだ寝てます。
…まだ意識が戻らないのだろう。
あなた
そうか。
のあ
………あの、お名前………伺ってもいいですか
あなた
名乗るのはあまり好きじゃないんだが…………まぁ良い。
あなた
……………星七せなだ。
のあ
星七…素敵な名前ですね!あ、私の名前はのあです!
あなた
のあ、か…いい名だ
普段は名前なんかどうでも良いのになぜこんなことを言ったのか、分からない。
のあ
あ、ありがとうございます!
私は朝の準備をするため、席を外した。
歯を磨き、顔を洗い、髪を結う。
服はTシャツにショートパンツ。
そして、連絡機を付ける。
これで準備は完璧だ。
私はリビングへ戻る前に、傷を癒す薬を11個持って、奴らの寝ている部屋へ寄った。
ガチャ…
……誰も死んでねーな。良かった。
ん?良かった?何が?
まぁ良い。
私は一人一人丁寧に治療薬、栄養剤を打ち、傷口に薬を塗り、飲み薬を飲ませた。
なぜこんな事してるんだろう。
こんなヤツらほっとけば良いのに。
何故か放っておけない。
どうしちまったんだろうな、自分。
シヴァ
ンン…
ひとりが目覚める。
シヴァ
ウオッ
酷く驚いた顔。恐怖でひきつってる。
あなた
安心しろ。とって食ったりなんてしねーよ。
安心したのか、恐怖でひきつった顔は優しくなった。
シヴァ
……あの、ここは…?
あなた
……ウチの家だ。
シヴァ
え、あの、すいません!今すぐ…!
と言って立ち上がろうとした瞬間カエルシヴァは身体を丸めた。
※シヴァさんは人間の姿です
あなた
おい、お前らまだ傷が治ってねぇんだから無理すんな。
シヴァ
ッすいません…
あなた
ったく…
あなた
おい、青頭なおきりお前も起きてんだろ。変な気使うな。
なおきり
(ギクッ)
私はカエルシヴァの方を向いたまま言う。
なおきり
す、すいません…
そういうと青頭なおきりはゆっくり身体を起こす。
その拍子に左腕を掴む。
あなた
痛むのか。
なおきり
あ、はい…
あなた
どれ、見せてみろ。
私は青頭なおきりの方へ行き、手を差し伸べる。
信用ならんのか、恐る恐るゆっくりと手を私に差し出してくる。
………何もしねぇっつーの。
私は青頭なおきりの腕をみる。
あなた
あ〜これは酷いな。包帯に血が滲んでる
あなた
傷が深いからな。昨日も今日も傷を癒す薬を打ったんだが。
あなた
痛み止めも打っておくか。
青頭は不安な顔をしながらも、私に手を任せていた。
あなた
…一応痛み止めを打ったが、傷が治ったわけじゃない。無理はするな。
なおきり
…はい。ありがとうございます…
私は部屋を出る前に、奴らに背を向けたまま、
あなた
お前ら飯はいるか。
シヴァ
あ、いえ、
なおきり
俺もいいっす…
なおきり
グゥ〜
シヴァ
グゥ〜
あなた
……………
あなた
ちょっと待ってろ。
私はリビングへ行くと……ピンクのあ
あなた
朝食あと2人分頼んだ。
のあ
え、分かりました…けどなんで
あなた
カエルと青頭が腹減ったってよ。
私がそう言うと、ピンクのあは嬉しそうに朝食を作り始めた
数分後…
完成した料理を持って、奴らのいる部屋に行く。
ガチャ…
あなた
ほら、持ってきてやったぞ。
私はベッドの隣にある小さなテーブルに料理を置く。
2人とも顔を見合わせ、少々食べるのを躊躇っている様だった。
あなた
…………のあが作った。変なもんは入ってない。
シヴァ
のあさん…無事なのか…
なおきり
良かった…
あなた
…冷めるぞ。
そう言うと、2人は嬉しそうに朝食を頬張った。
数分後、2人が食い終わるとウチは食器を片づける。
シヴァ
あ、手伝います。
なおきり
お、俺も。
あなた
けが人は寝てろ。
あなた
……………なんか他にあるか。
こんなヤツらほっとけば良いのに。
いつもならほっとくのに。
どうしちまったんだろうな。
シヴァ
のあさんと
なおきり
話がしたい、です。
あなた
………分かった。
2人の食器を持ってリビングへ向かう。
あなた
2人が話したいんだとよ。
あなた
ウチは今から任務へ行く。家は好きに使え。ただウチの部屋だけは入るな。
のあ
あ、分かりました。
私は任務への準備をするため、自室へと向かう。
任務服へ着替え、武器を装備する。
ピー(機械音)
杏姫
準備が整いました。
杏姫
今から任務へ向かいます。
杏姫
また、昨日の意識不明者11名中2名が意識を取り戻しました。
ピッ(機械音)
そして私は任務へ向かった。
ろの
閲覧ありがとうございます!
ろの
なお兄とシヴァさん意識取り戻しましたね!
ろの
ではまた次回お会いしましょう!
みんな
おつぴち〜🍑

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