第2話

【2】
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2023/03/06 12:21 更新

カ チ ャ カ チ ャ …
あなた
(ん…)

金属と金属が擦れる音が聞こえる

うっすらと目を開けると自分が病院のベッドの様な物に
縛り付けられているのが分かった。
あなた
(あれ…なんだろ、これ)
あなた
(ここ…どこ?)

部屋を見渡しても暗くて良く見えない
唯一頼りになるのは聴力だけだった

水滴が垂れる音、泡がブクブクとなっている音、密かな呼吸音…

どれも微かなもので、とてもここがどこなのかわかる音はなかった
あなた
(あれ、呼吸音…?)

私のすぐ隣に、聞こえる

そちらに顔を向けると、人の背中らしき物が見えた
あなた
……かつき…?
.
! ク ル ッ

嗚呼、こんな時でも私は勝己のことばっかだなぁ

密かな期待を声に出したが、それが叶う訳もなく…
.
やぁ、おはよう

大人の男性の声…妙に優しく話しかけてくるのが逆に不気味だ
暗闇で顔が見えない
あなた
…誰、あんた
あなた
ここどこ?なんで私縛り付けられてんの?
.
ハハ、質問は1つずつしてくれると有難いよ

黙れミッキー((
.
まず、少し手荒な出迎えをした事を謝るよ

あ、そうだ。私昨日夜散歩で中学校行って刺されたんだ
あなた
ってことは私刺したのはあんたかァ
あなた
んで、気絶した所を連れてきたと?
.
察しが良くて助かるよ

てか、お腹刺されたよね?私。全然今痛くないんだけど…
.
あと、腹部の傷は治しておいたよ、死んでしまったら困るからね

思考を読んだかのような言葉が来る。
何時間寝ていたかは分からないが、すぐ治せる傷では無かったはずだ
あなた
(となると、コイツの個性か…?)
あなた
治療の個性なんて珍しいもの持ってるヤツがなんで私を?
.
そう警戒しないで、
.
ただ君には、ちょっとした実験に付き合ってもらおう
と思ってね。
あなた
実験…?
.
君の個性は確か…“統合とうごう”だったよね
あなた
なんで知ってんの
.
今の時代、個性を使えばなんでも出来るさ

法律は無視ですか、はぁ…
あなた
(マジでヤバいかも)

監禁に個人情報流失、傷害罪…罪が重なりますなぁ

この中に殺人罪が入らないと良いけど…
.
僕の個性はね、ちょっと特別なんだ
.
「個性をストックし、他の人間へと譲渡する個性」
あなた
は……

個性をストック?そんなのできる個性あるの…?
.
でも、譲渡できる個性は1人1つだけ、それ以上は出来ない。
体が個性を受け止めきれず壊れてしまうから
.
そこで君だ。 ビ シ

人差し指を私の方へ突き出し、笑っているように見える
.
「異なる特徴を持っている2つ以上のものを1つにまとめあげる個性」
.
なんて素晴らしい!私が求めていた個性だ!
あなた
(意味がわからない…)

私の個性は強固性では無く、どっちかって言うと没個性に
近いと思うのだが…
.
「統合」は個性をまとめあげられるかな?
.
2つの個性を統合させ、2つで1つの個性、
それともう1つ、2つ、3つとどんどん増やしていけば…
.
沢山の技を持っていながら1つの個性だけしか持っていないことになる!
.
つまり、君の身体が耐えられるかもしれないんだ

何言ってんのか分かんないけど、コイツが危ない人なのは分かった
.
まぁ、失敗するかもしれないが
失敗したらそれまでの事だ
.
また、似たような個性の子を探せばいい
あなた
イカレてるッ…
.
どうも有難う ニ コ

プ ス ッ
あなた
あッ…!?

いつの間にか腕に注射器を刺されたかと思ったら
全身の力が抜けた
.
心配ない、少し強力な麻酔だよ
起きた頃には全てが終わってるはずだ

だんだん瞼が重くなっていき、頭にモヤがかかったような心地だ

このまま死んじゃうのかな

出久、無個性だしこれから大丈夫かな

おばあちゃんにも、迷惑かけちゃう

怖いよ……死ぬのが怖いのもあるけど、
皆に会えなくなるのもすごく怖い

それに……
あなた
(まだ…言えてないのに………)


勝己に好きって、言えてないのに。





















作者
作者
あなたの下の名前ちゃんの個性、ややこしいねごめん
作者
作者
ぶっちゃけ私もよく分からん((作者やろあんた
作者
作者
なんか色々おかしい所あるかもですが見逃してくだしゃい…
( ᷇࿀ ᷆ )

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