-重岡side-
……怖い。
情けないけど怖い。
プロポーズはOKやったで?
今日は許す限りイチャイチャするつもりやったで?
なのに何でや。
最近なんとなくだるそうにしとった。
最近、大きな仕事終えたばっかりやからやと思ってた。
…違うんか?
そして、この"待て"状態。
俺、変な汗かいてきた。
待たされて持ってきたのは、大きめのポーチ。
………ポーチ?
薄っぺらくて、手帳サイズ。
そんなに物は入らんのとちゃう?
渡された1枚の小さい紙。
…いや、写真。
白黒の。
テーブルの上に、ポーチの中のものを出していく。
母子手帳。
マタニティマーク。
なんや、ハズイな。
そして、ダサくて凹む。
必死でいろいろ考えてたら、彼女が膝の上に乗って抱きついた。
たまに甘えたなときにする行動。
こうゆうときはだいたい心がしんどい時。
ふわっと笑うあなた。
大事な人が増える。
幸せやな。
その気持ちを込めてキスをした。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!